埼玉県和光市 つばめ学院 子どもの学力を上げる専門家が自学で成績を爆上げする方法

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埼玉県和光市の駅前にある小さな学習塾です。
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データで見る小学生にとっての塾の意義

2021年5月17日

vol.891

 

つばめ学院の関口です。

今日のブログでは小学生から塾に通うメリットについてお伝えしたいと思います。

学習塾というと「勉強に困ったら通う」という考え方の方も多いと思いますが、それはやはり「守り」の考えです。よりメリットを多く活用するためには、「攻め」の考え方が重要であり、その例の代表が「小学生のうちから塾に通う」という選択です。

 

まずはデータを確認しましょう

ごく最近の興味深い記事をご紹介します。

 

休校の影響?小4~5の算数学力低下 埼玉のデータ分析

2020年度の3ヶ月にわたる休校の前後で学力調査の結果を分析したところ、小4から小5の算数で「小さくない影響」が見られた。

という記事です。

 

これに対し、教育コンサルタントの中土井鉄信氏は以下のように分析をしています。

3年生では大きな影響は見られないが、小学校4年生や5年生では、大きな影響がみられたというのだ。これは、小学校の指導が、学力において一つの土台として機能していることを物語っているのではないか。

引用元:教育記事から教育を考える

 

 

非常に重要な「学習習慣」

ここまでの内容をまとめるならば、

小学4年生から5年生にかけての時期は「学習習慣」という非常に重要な習慣を身につけるべき時期であると言えます。

図らずも今回の休校措置により、その学習習慣に対して学校が大きな役割を果たしていたことが判明したのではないでしょうか。

 

これは、私が日頃塾で勉強を教えている感覚とぴったり一致します。

よく「勉強がよくできる子」や「勉強ができない子」という言い方がされます。

当然ながら、塾で勉強を教えていても一度の説明で理解できる子や、何度か説明を繰り返すことで理解できる子がいることは事実です。

 

ただ、こういった差を「個人の能力」といって先天的な要素で済ませてしまう考えには同調できません。

「勉強ができる子」と言われる子達の実に多くが「勉強習慣のついている子」です。

「頭が良い・悪い」という話より前に、「家庭で勉強をする」という事が当たり前になっているのかどうか。

この点が新たな知識を習得する上では決定的に影響を与えています。

 

 

中学からでは遅いのか?

ここで当然ながら、次の疑問がわくと思います。

「小学生から習慣を付けたほうが良いのは分かった。じゃあ、中学生になってからでは遅いのか。」

 

もちろん、中学生になってからでも学習習慣をつけることは可能です。

塾生でも中学になってから、しっかりと学習習慣を付けた子は何人もいます。

ただ、小学生からの方が圧倒的に効率が良いというだけです。

 

中学になってから学習習慣をつけるという事は、それなりの努力を要することです。

理由としては2点あります。

部活と課題です。

 

中学になると部活が始まります。運動部の多くは平日夕方まで練習をします。

土日も試合などで活動をしています。

場合によっては、「部活外活動」などで土日の両方を練習に費やす部活も珍しくありません。

この状況の中で、「毎日、きまった時間を勉強に費やす」ことが非常に大変な事は容易に想像がつきます。まして、これまで習慣のなかった子が机に向かう事はとても大変な事ではないでしょうか。

 

次に課題です。

公立中学では「毎日の宿題」というものが出ません。おそらく上記の部活も影響していると思います。

宿題の代わりに課題が出ます。この課題というのは、通常では定期試験の前に内容が提示され、試験実施日に提出するケースが多いのです。

この結果、何が起きるのか。

実に多くの中学生で、「勉強は試験前にまとめてやる」という習慣が付きます。家での勉強は「毎日やる」のではなく、「試験前にまとめてやる」ものになるのです。

 

他方で小学生はどうでしょうか。

よほど熱心な習い事でない限り、小学生の夕方〜晩ごはんまでの時間はある程度の余裕があります。

さらにに小学生の場合は「学校の宿題」があります。小学生にとっては「毎日、家で勉強する」ことは当たり前なんです。

塾に通う子はそこに「塾の宿題」が加わります。ほとんどの小学生は、「学校の宿題」の延長で「塾の宿題」をこなしてくれます。

小学生の場合には、「すでにある学習習慣」を更に強化するのが塾の宿題なんです。

 

小学生と中学生では、「塾の宿題」に対する考え方が違います。

「学習習慣」をしっかり強化するためには、小学生の生活リズムがとても良いです。本人が「学習習慣」なんて意識しないうちに、生活の一部に組み込むことすらできると思います。

 

お子さんには「学習習慣」がついていますか?

 

最後まで読んで頂いてありがとうございます。

 

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定期試験で国語の成績を爆上げする方法

2021年5月11日

vol.890

 

つばめ学院の関口です。

ブログ用の画像を準備している間に日付が変わってしまいましたが、しっかり更新しようと思います。

 

世の中にいろいろな参考書はあると思いますが、「学校の国語の試験で点数を上げる」という方法について書かれた例は少ないのではないかと思います。

私自身も「学校の先生の話を聞いて、ノートをしっかりとれよ」というような、漠然としたアドバイスしかできない時代がありました。

 

今日はそんな漠然としたアドバイスではなく、確実に文章に対する理解を深め、かつ簡単に実行できる方法をお伝えします。

 

問われることは共通している

学校の国語の試験というのは、入試とは違って、題材となる文章は分かっています。

その分だけ、文章に対する理解の深さが要求されることになります。

 

私は塾の人間として、これまでいろいろな教材の問題や、学校の先生が作成した試験問題を見てきました。

そこで言えることは、「問われるポイントは共通している」という事です。

 

これは、よく考えてみれば当然の事です。

学校の先生方は「その題材で大切なポイントの理解」を問いたいと思って試験を作ります。

教材を作成する担当の方々は、その先生が作成する問題に沿うように、やはりその題材に対するポイントを大切に作問します。

 

ここで言うポイントというのは、

論説文であれば指示語の内容であったり、論理の構成であったり、主張の内容、その理由などが挙げられます。

小説文であれば、場面の変化、登場人物の気持ちと行動、心理を投影した情景描写などが該当するはずです。

 

それらのポイントを「正しく」「深く」理解することができれば、試験対策としては十分なのではないでしょうか。

なぜなら、国語の試験で問われることは、ポイントを「正しく」「深く」理解しているかどうかだからです。それを選択問題や記述問題など、手を変え品を変えて問うだけなんです。

 

 

「その問題」は実は簡単に解決します

ここで大きな問題が発生します。

 

その「ポイント」ってどこなんだ?

「正しく」理解するってどうするの?

「深く」理解するってどういう事ですか?

 

それが簡単に分かれば苦労しないよ。

と思われるかもしれません。

でも簡単に分かります。

とっても簡単なんです。

 

手元にある国語の問題集を見てください。

今回のブログの画像には、塾用教材(育伸社:iワーク)を掲載しています。

もちろん、市販の国語教材で構いません。塾でもらった教材がある人は、その教材を見てもらえれば良いです。

 

「ポイント」には傍線が引いてあります。

「正しく」理解するためには、その傍線の問いと答えを理解してください。無理に自力で答えに至らなくても良いです。

その問いと答えをしっかり理解する方が圧倒的に大切です。

 

「深く」理解する。も簡単です。

同じ文章であれば、違うテキストで同じような事が繰り返し問われます。それを全て理解してください。

 

今日の画像の例としては、

「叔母さんたちの話し声が聞こえた」という文に傍線が引かれています。

iワークという教材では、

主にどんな事を事を話していますか。(20字以内の記述)

補助問題集のiワークプラスという教材では、

どんな事を話題にしていますか。(4択)

 

いずれも、「祖父の体に染み付いたにおい」についてが正解です。

何度も聞かれるという事はそれだけ重要な箇所です。どんな形式に対しても対応できれば、それは「深い」理解ができていると言えます。

 

こう書くと、いずれも難しい理解のように感じる方がおられるかもしれません。

が、

そんな事はありません。

私が書いていることはシンプルです。

 

問題集の問題を見ましょう。

答えを見て理解しましょう。

という2点です。

問題を解け、とか、文章を読んで(それだけで)理解しろ。とは言っていません。

カンニングOK。答えを写してOK。と言っているんです。

 

 

何をすれば良いの?

言っていることは分かった。

 

で、どうすれば良いの?

というのが、この段階での感覚ではないでしょうか。

 

この答えもシンプルです。

今日の動画の画像としてあげています。

 

自分なりの「テキスト」を作って欲しいのです。

そのテキストの作り方もシンプルです。

傍線部に対して、そこで問われている内容を書き込みます。

他の問題集などで、問われた問題や答えがあれば、それも書き込みます。

ここでやっている作業としては、問題と答えを書き込んでいるだけです。

(とはいえ、「問われている内容」を考える力はつきます)

 

そうやって書き込んだテキストを改めて読み返して欲しいのです。

これまでの教科書とは比べ物にならないほどに、内容が立体的になっているはずなんです。

 

どこにどういった因果があり、そこで何を表現していているのか等。

まさに、「言葉の裏側」や「行間」が全て表現され尽くしたテキストができあがるはずです。

 

このテキストの良いところは、誰もが個人の能力に依存せずに作成できるところです。

なぜなら、問題と答えを書き込んでいるだけですから。

そして、そのテキストを何度も読み込むことで、文章に対する理解は確実に「正しく」「深く」なります。

 

そして、それこそが学校の先生が「問いたいポイント」であるはずなんです。

 

是非ともこの攻略法で国語の点数を「爆上げ」してください。

この攻略法は決して「ズルして点を上げる方法」ではなく、「真に国語力を上げる方法」に直結する攻略法です。

安心して活用して頂きたいです。

 

最後まで読んで頂いてありがとうございます。

 

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2021年5月6日

vol.889

 

つばめ学院の関口です。

 

今年のゴールデンウィークは例年になくしっかりとお休みを取ることができました。

今日からまた元気前回で頑張っていければと思います。

 

今日のブログは、先日の教室での生徒とのやりとりの一部です。

次回の定期試験に向けての面談をしていました。

 

なぜかゲームは上手くなる

「先生、俺、いくら勉強してもダメな気がするんだよね、、、」

「そうなんだ。単純に”勉強が足りない”だけはなく、たくさんやってもできるようにならない気がするの?」

「うん。なんか、勉強はね。今でも、全くやってないって感じじゃないけど、なんか結果はイマイチなんだよね。」

 

確かにこういう感覚は中学生には珍しくない事です。

単に「勉強量が足りないだけだ」と言うのも納得感がないので、もう少し別の話を聞いてみることにしました。

 

「そういや、○○(生徒名)はゲーム好きだよな。最近、なにやってるの?」

「最近はマリカ(マリオカート)!」

「そっか。お前のことだから、相当に極めてるんだろうな。マリカはどういうところが面白いの?」

「いや、普通に走るだけじゃなくてさ、隠れた道とかテクニックとか凄いあるんだよ!ユーチューバーとかの見ると、メッチャ凄いんだよ!!」

なにやら目を輝かせて語る姿に、私にも光が見えてきました。

 

 

攻略してる?

「ちょっと○○(生徒名)の苦戦の理由が分かってきたかも。」

「え?先生、マジで?」

「あのさ、お前がマリカーする時って、”次の周はこう走ろう”とか”このジャンプ台は絶対に通る”とか決めてチャレンジしてるよね。」

「そりゃ、そうだよ。そうしないと上手くならないし。」

「じゃあ、逆にだよ。マリカーを何十時間も練習するやつがいたとして。そいつは、毎回、コースの真ん中をトロトロ安全運転してたとしよう。それで上手くなる?」

「ぎゃはは!んなわけねーじゃん!!そんなヤツ、ぜってー上手くならねーよ!」

 

思わず、ニヤリとしてしまいました。

「そのトロトロ運転って、お前の勉強そのものなんじゃない?」

「え?どういうこと?」

「いや、もしお前がだよ。勉強なんて”やりさえすれば”って感覚で勉強してたら、なかなか勉強が上達しないのも当然じゃね?だって、なんのチャレンジもしてないんだから。」

 

日々の勉強にもチャレンジはあります。

いかに早く正確に解くか、いかに早く覚えるか、当たり前の事の中に新発見を見出すか。

そういったチャレンジを繰り返す勉強であれば、みるみる学力は上がります。

ゲームも同じです。

たいした攻略もせずに、漫然とプレーをしたところで、上達は望むことはできません。

そうだとすれば、本質的にはゲームも勉強も変わらないのかもしれません。

 

そして、

攻略しないゲームがつまらないのと同様に、攻略しない勉強もまたつまらなくて当然です。

 

 

「勉強はつまらない」という嘘

「勉強はつまらないけど、ゲームは面白い」

そんな意見もあるかもしれません。

しかし、私はそう思いません。

 

つまらないのは「攻略しない」からです。

「攻略」をすれば、いろいろな発見があり、上達があります。

そして、それが「ハマる」ということにつながるはずなんです。

 

「そんなはずはない」という子には、夢中なってハマってしまった人の話をすれば良いです。

学者や研究者、技術者と言われる人の多くはそうして、「攻略」するうちに、自分の生涯をかけて取り組むほどに夢中になってしまった人達です。

 

「勉強はつまらない」というけれど、

もし本当にそうならば、勉強に夢中になる人達の存在の説明がつきません。

 

もっともシンプルな回答は、

「本当は面白いけれど、その面白さに気づいていないだけ」ではないでしょうか。

 

最後まで読んで頂いてありがとうございます。

 

 

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2021年5月3日

vol.888

 

つばめ学院の関口です。

 

今日のブログは前回の内容の続きです。

気になる方はこちら「コロナ禍がもたらした変化-前編」もチェックしてみてください。

 

後半の今日はポイントを一つに絞ってお話を書きます。

 

人がやってはいけない仕事

コロナ禍で教育現場のIT化が加速しました。

そのことのメリット・デメリットはあるかもしれませんが、変化は不可逆です。

以前の状態に戻ることはできません。

 

ITが教育の中に入り込むことで、「ITにできること」と「ITにはできないこと」がはっきりしました。

その点については前回のブログに詳しく書きました。

 

今日はその逆です。

「人間がやってはいけないこと」です。

これまでは「人間がせざるを得なかったこと」もITが代替するようになりました。そして、特定の領域では「人間がやる」よりも遥かに効果の高いものもあります。

以下ではもう少し具体的に書きます。

 

 

基本的な知識の伝達

つばめ学院は本年度から、AIを搭載した新システムを稼働させました。

その中で、はっきりと「人間よりもシステムにやらせるべき」という内容が浮き彫りになってきました。

 

その1つの例が、なんと「勉強を教えること」なんです。

多くの方は「人が勉強を教える」という事の方が良いことで、「システムが教える」ことはやや劣ることと認識されているのではないでしょうか。

 

私も以前はそう考えていた時期がありましたが、今は全くありません。

人とシステムはケースバイケースで役割分担をした方が良いです。

 

例として「基本的な知識伝達」をあげます。

英語の授業で良く使う説明があります。

「疑問詞で聞かれた疑問文は”主語+聞かれた動詞”で答える」

というものがあります。

この文章の中身を説明して、生徒はすぐに言えるくらいに覚えてもらっています。

高校受験をする生徒でも、英語が弱い子はこれが即答できません。

(ちなみに、この"主語+聞かれた動詞"という表現は、単にテストで点数をとるための公式ではなく、私はコミュニケーションの基本だとも思っています。)

 

さて、この「主語+聞かれた動詞」というキーワードですが、どう現場では教えるか。

簡単なことです。出るたびに「疑問詞の疑問文はどう答えるんだっけ?」と全ての生徒に聞きます。

言えたら「そうだね!」

言えなかったら、言えるまで練習

これが絶対に必要です。教える側からしても難しい話ではありません。

 

しかし、「人」にはこれが難しいのです。

システムならば、何度でも「そうだね!」と言わせることができます。何度でも繰り返すことができます。

しかし、「人」はそこが必ず崩れてきます。

講師に上記の教え方を理解させる事は簡単です。しかし、「全て」の生徒に「必ず」同じことを「徹底」させる事は非常に難しいのです。

勉強が得意な講師ほど「こんなこと」とプロセスを省略したくなります。毎回の「そうだね!」という声がけも意味のないことのように感じてしまうんです。だから個人の思いで変更してしまう。結果として基本形が崩れてしまうことになりかねません。

 

生徒の学力を上げる。という事のうちで、「難しいものを理解させる」という事は実はそれほど多くないのです。大切なことは、「当たり前のことを徹底して身につけさせる」ことです。この「当たり前の徹底」がどれだけできるかが、おそらくは塾の教室の強さを決定すると言っても過言ではありません。

 

しかし、その事を「人」がやり続けるという事は実は簡単ではないです。

講師ひとりひとりに、基本的な繰り返しの大切さを理解してもらい、さらに講師自身のモチベーションを維持するため、講師に対する声がけも必要です。

 

そこまでしてやっと、「人」は当たり前を、当たり前と切り捨てずに何度でも繰り返す事ができます。

こんな事は、実は人がやるよりもシステムの方が圧倒的に得意です。

人はそのプロセスに合わない子や、その他のプロセスを担うほうが圧倒的に全体のメリハリが付きます。

 

 

宿題のチェックと最適化

人がやるべきではない事のもう一つの例は、宿題チェックと最適化です。

「宿題チェック」をシステムに任せるというのは誤解あるかもしれません。つばめ学院では、「宿題結果の正解・不正解」の回収はシステムが行います。

宿題の内容をみて、誰がどの問題をどの程度できたかは、システムの方が瞬時に数値化できます。

 

人はむしろその中身の定性的な内容に注力します。

誰が「どう考えたのか」や「どんな字を書いていたのか」などをしっかり見た方が良いです。

宿題をいい加減にやった子の対応も、やはり人が必要です。

 

裏を返せば、それ以外の事はむしろ「人がやるべきではない」と言えます。

人がやれば、見落としやうっかりが発生します。それをゼロにするには大きな労力を伴いますが、システムがそれを代替するエネルギーは限りなくゼロに近いです。

つばめ学院の場合は、宿題結果の入力をしないとその日の学習がスタートしないようにシステムが設定されています。

人はその「内容の適正さ」を見るところから始めれば良いことになります。

 

更に重要なポイントは「宿題の最適化」です。

その子の目標点・その日の正解率・問題を解く時間。そういった要素を複合して毎回の生徒の宿題は最適化されます。

おろらくこれを「人」がやれば、確実にその経験値に依存したものになります。

しかし、システムの場合は全国の生徒のデータをもとに、個人に依存しない経験値が日々更新されます。

 

ここで人がやるべき事は、「その宿題をやる切ることがなぜ大切なのか」を生徒が納得する形で説明することです。(実は毎回の授業でこれをやる事が重要です)

もし固有の事情で宿題をすることが難しいのであれば、その事情をしっかり聞いたうえで調整することも必要でしょう。

表情をみて、もうひと頑張りさせることも「人」の重要な役割です。

 

「指導」であっても「宿題」であっても同じ事が言えます。

ベースとなる基本形を作ることがシステムは非常に得意なんです。しかし、「人」がそれをしようとすると、非常に労力がかかります。

基本形を作り維持することで、人的な労力の全てを使い切ってしまうことも珍しくありません。

 

コロナ禍は「人」とシステムがお互いの得意領域を補いながら、教育の現場が飛躍するチャンスをもたらしたと私は感じています。

今後の教育現場は、もしかすると私達がこれまで見てきたものと違う光景になるかもしれません。しかしその現場は、私達が「大切だ」と考えていることを何よりも大事に扱っている現場になっているはずです。

 

最後まで読んで頂いてありがとうございます。

 

 

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2021年4月28日

vol.887

 

つばめ学院の関口です。

 

 

5月にイベントのトークセッションに参加させて頂くことになりそうです。

詳細未定なので、また分かりましたらご連絡させて頂ければと思います。

 

そのトークセッションの内容が「コロナ禍の1年を教育から振り返る」というようなお話が想定されているようです。

急にお話をするよりも、一度ブログでまとめておいた方がスムーズに話せるかな。という思いもあり、今日のブログのテーマに使わせて頂きます。

 

この激動の1年間で塾の現場はどう変わり、今後の教育現場はどういう方向性で動きそうなのか。です。

 

 

教育の再定義

ちょっと重たい言葉を使いましたが、塾とか学校が「何をするところか」という事をみんなが意識し直した方がよさそうだ。という意味です。

 

塾や学校で「勉強を教える」という言葉で多くの人がイメージするのは、「知識の伝達」だと思います。

先生が前にいて、生徒が机に座ってうける授業が典型的です。

 

で、このイメージはこれから変わってくるだとうと思います。

とくにオンライン授業などを活用しようとすると、その傾向は顕著になります。

 

「知識の伝達」よりも「知識の習得」により力点を置いて「授業」は進められることになるし、授業を受ける側もそういう意識の方が良いです。

 

もう少し詳しく書きます。

私が学生時代に受けてきた「授業」はまさに「知識の伝達」でした。

先生が知らないことを教えてくれて、私は必死にノートをとって教わったことを受け止めるわけです。

しかし、コロナ禍でオンラインや分散授業など、従来のやり方では「知識の伝達」は非効率になりました。

他方で「分かりやすいテキスト」「QRコード付き教材」「有料・無料の良質な動画」など、以前では考えられないほどの道具を我々は手にしました。

 

「知識の伝達」を人が直接行うことはもはや非効率になりました。

では、便利な道具を与えれば生徒は勝手に学び始めるのか?

もちろん、答えはNOです。

 

「知識の伝達」を実現する道具が溢れているのに、各生徒の「知識の習得」が進まないとすれば課題はどこにあるのか。

そういう点を個々の生徒を見ながら見つけ出し、対応する。そういう事こそが大切になりました。

 

「知識の伝達」にかける労力を大きく下げることにより、「知識の習得」にかける労力を大きくとれるようになったのです。

 

 

大切な事は動機づけ

話が抽象的すぎるので、もう少し具体的に書きます。

つばめ学院も1回めの緊急事態宣言でオンライン授業に移行していました。

その時に「勉強の説明」を私がすることはほとんどありません。基本は動画を見て理解してもらいます。

 

大切なことは、その「動画を見る前後」に何を言うか。何を考えさせるか。です。

前後が大切なのであって、真ん中は「分かればOK」という程度です。

 

動画を見る前に伝えることとして、

「よっし、次からは乗法公式の問題ね。乗法公式はさ、絶対に覚えないといけない。でもね、実際は覚えなくてもこの問題は解けるんだ。で、”問題解ければ良いや”で公式覚えない奴は、この後の因数分解で苦労するからね。いまは”公式をしっかり覚える練習”って意識で問題に取り組むんだからね。」

 

「現在完了ってね、日本語にない概念だから最初は分かりにくい人も多いんだ。いきなり分からなくても大丈夫だから、まずはぼんやりでも理解をして、あとはたくさんの問題を解いてみて。解きながら、”どういう意味だろう”って考えて。そこでモヤモヤしたのは全部質問に持ってきてね。日本語にない概念、って外国語を勉強する醍醐味だよね。単に翻訳できるだけじゃなくて、”考え方”を理解できるようになるから。」

 

どういう学習をどんな姿勢や意味付けで取り組むかを示し、あとの説明は動画やシステムに任せてしまう方法が効率的です。

繰り返しになりますが、その分だけ私は個々の生徒が持つ「知識の習得」を妨げる課題に向き合うことができるようになりました。

 

動画を見て、問題演習をしてもらったらノートをチェックします。

(オンラインの場合は写真にとって、LINEで送ってもらいます。この程度のリテラシーはいまの中高生は楽勝です。)

 

「 Tom and Ken ☓( plays ) soccer everyday. うん。これ間違いだったのね。」

「はい。playsではなくplayが正解でした。」

「ふーん、、、なんで?」

「え?」

「いや、動詞の前がKenだからさ。三人称単数なら君が書いたplaysで正解なんじゃないかなって思ったんだけど。違うの?」

「え?あれ?そうかな、、、もう一度答え見直してみます!」

とか言って、怯んでしまう子は見直しができていません。もちろん、どういう理由で間違えたか、次回からどういうレベルまで確認しないといけないかを説明はします。

しかし、放っておくとただの○☓をつけて、「知識の習得」に至らないケースは実は多いんです。

 

それとは逆に、こんな良い質問が来たりもします。

「先生。なんでこれが間違いなのか納得できません。」

「ふん。Reading many books ☓(make) you smart. ね。答えはmakeではなくmakes、か。」

「なんでmakesなんですか?」

「なんで君はmakeが正しいと思ったの?」

「動詞の前がbooks、複数形だから。」

「素晴らしい!そうだうよね。主語が複数の場合は動詞のsはいらないから。それで君はmakeと書いたんだね。その考え方でバッチリ合ってるよ!じゃあなんで、今回は☓なのか。これ、本当に主語が複数なのかね?主語は日本語でどうなる?」

「たくさんの本を読むこと。」

「そう。たくさんの本を読むこと、自体は1つとか2つとか数えない。だからこの場合は単数として扱う。」

・・・・

「君はこの問題を解くまでは、動詞の直前を見て主語を判断していたね。でも、この問題で、もう少し範囲を広げて正確に主語の範囲を見ないと間違えることを知った。次からの問題を解く時はさ、”主語はなにかな”ってところを少し注意深く意識しながら解いてよ。」

 

「知識の伝達」から「知識の習得」へ

この動きの変化を感じて頂ければうれしいです。これはコロナという社会的な状況と、ITをはじめとした技術的なバックグラウンドがあって変化が加速したと感じています。

 

今日はブログが長くなってしまったので、ここでいったん終わります。

実は当初の予定では、もう1つポイントを用意していました。

これは次回のブログにまわします。

 

そのポイントは「システムに任せること、人がやるべきでないこと」です。

この1年の経験では、「人がやるのが当たり前」と思われてきたけれど、実際は人がやるべきではないもの。

という事がよく見えてきました。次回のブログでは、その点をお伝えしたいと思います。

 

最後まで読んで頂いてありがとうございます。

 

 

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