■蓬莱の魂を宿した創業原点の酒

かつて明治時代の酒屋では、酒は原酒で運ばれ、
一升徳利を持ったお客さんに樽から酒を量り売りしていました。

1937年に日中戦争が開戦されると、極端な物資不足となりました。
酒造りの米より軍事用の米の方を重要視し、酒蔵は酒の生産量減少を余儀なくされます。

困った酒蔵は酒を水で薄めて酒屋に卸し、さらに酒屋も水で薄めます。
両者が大量の加水を行った結果、“金魚が泳げるほど水っぽく薄い酒”ができあがり
「金魚酒」とよばれました。


この粗悪な酒はお客様に売りつけられ、市中に蔓延しました。
酒蔵はできるだけ濃く造って、あとから水で薄めれば税金が安くなります。
酒屋も酒を水で薄めて「水増し」すれば、売上を多くすることができます。

物資不足とはいえ、このような悪習慣が横行した時代がありました。


そういった時代背景があっても、渡辺家七代目久衛は決して酒を薄めることなく出荷し続けました。
その結果、「蓬莱は本物の旨い原酒を出す」とお客様に大変喜ばれ重宝がられたという逸話が、
今でも語り継がれています。

「蓬莱 無修正の酒」は、

“たとえ戦乱で世が乱れようとも、決して嘘偽りのない真っ直ぐな酒造りをすべし”

という家訓を守り続ける蓬莱の魂を宿した、創業原点の純米酒なのです。


■純米無ろ過原酒

炭素ろ過や加水を行わず、米の旨みを凝縮させ、
ストレートに表現しました。

流麗さに加え、深みのある味わいが最後まで続きます。

蓬莱蔵元 渡辺酒造店が誇る新商品。




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