ヨシナキゴトニツキアシカラズ

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徒然なるままに由無しごとを綴ります。

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お昼に松屋でハッシュドビーフを食しながら、ふと疑問が。


これってハヤシライスと何が違うんだろう?


我が家の食卓に出てきたデミグラスソース系のものは、ハヤシライスと

呼ばれていて、ハッシュドビーフなる名前のものは出てきたことがない。


自分が今食べているのは、ハヤシライスではなく、ハッシュドビーフである。

ただ、実家で食していたものと味は一緒のような気がする。

となると、実家で食していたものは本当はハッシュドビーフで、我が家族は

30年間以上間違えて呼び続けていたんだろうか。


とりあえずネットで調べてみることに。


ハヤシライスの名称の語源については諸説あるようだが、結論から言うと

両者は基本的には同じもののようである。


では、なぜハヤシライスと呼ばれるようになったのか、諸説ある中で代表的な

説がこの3つ。


①丸屋商社(現在の書店『丸善』)の創業者・早矢仕有的(はやしゆうてき)が

 考案した料理だから「早矢仕ライス」→「ハヤシライス」。
②有名レストラン「上野精養軒」のコックだった林さんが考案した料理だから

 「林ライス」→「ハヤシライス」。
③「ハッシュドビーフ(=牛肉をこま切れにするの意)」を載せたご飯「ハッシュド

 ビーフ・ウィズ・ライス(Hashed beef with Rice)」が縮まって「ハヤシライス」。


それほど昔のことでもないのに、語源がはっきりしていないのは不思議だが、

Wiki的には③が有力のようである。


とりあえず同一物ということで、我が家族の内なる恥は回避されてひと安心。


ただ、すごく不満なのが、③が有力なのであれば、ハッシュドビーフは上に

かかっている液体部分を差すのであり、ライスと一緒に食べるのであれば、

ハヤシライスと呼ぶのが正しいはずである。

こんなことだから天下の国民食カレーライスの影に隠れてしまうのだと思う。


個人的にはハヤシライス好きということもあり、カレーライスに追いつけ追い

越せと頑張ってほしい。

それには名称を統一することが必要不可欠なのは言うまでもない。

身内で争っているなんて敵と戦う以前の話である。

どなたか名称統一運動を起こしてくれないだろうか。


ところで、ネットで検索してみて愕然とその人気の差を感じてしまったのだが、

カレーライスはカレーミュージアムなんてものまであるのに、ハヤシライスは

専門店すらほとんどないという状況である。


そんなにニーズがないのだろうか。

みんなあまり好きではないのだろうか。


いや、私の周りでハヤシライスが嫌いって言葉は聞いたことがない。

カレーは辛いから嫌いという人がいるハンデがあるのだから、もっと肉薄する

争いになってもいいはずである。


ここまで大きく水をあけられているのは、やはりハッシュドビーフなんて洒落た

名前で呼ばせて気取っているからであろう。


ここは『ハヤシライス』に名称を統一して、打倒カレーライスの心意気で戦って

ほしい。

敵はラーメン以外どこにもいないと、胡坐をかいている今がチャンスだ。