☆女の徒然草☆

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徒然なるままに、おんなもすなるブラというものをおとこもしてみんとてするなり

 
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日本政府は急激な感染拡大を抑止するための手法として「緊急事態宣言」を法律で定義し、運用しました。

しかし「緊急事態宣言」を発すると行動制限などの規制などを必要とする事から、急激な感染に至る前に制御するための手段として「まん延防止等重点措置」を制定し、すでに幾度か適用されています。

 

しかしながら「まん延防止等重点措置」を法制定するにあたり、「まん延」とはどのような状態を指すのか、あるいは、その状態を判断するための手法は分科会で置き去りにされ、これまで実施されてきた「まん延防止等重点措置」は、その時々の政権メンバーによる感覚に頼らざるを得なかったのが実態でした。

 

ところで普通の疾患、例えば「ガン」などにおいての統計では、地域ごとに異なる食生活の状況や、地域の環境などの外因により疾患に至る比率が変わり得ることから、統計的に処理する場合には「人口10万人あたり」のように居住者数に対する比率が用いられるのが一般的です。

 

ところが「人から人へ」と伝播する「感染症」においては、人から人への伝播し易さを考慮しなければなりませんので、「人口10万人あたり」のような指標を用いた統計処理では意味を成さないことになります。

 

そこで一考してみたのが単位面積当たりの「人口密度」と「感染者密度」の相関関係です。

この概念は「10cm四方の範囲に長さ2cmの針をばら撒いた時、いくつの交点が生じるか」という数学の問題と似通っています。

針をばら撒いた時にできる交点の数は、人同士の接触の多さを表わしており、ばら撒く針の中には「感染者」と同じように「錆びた針」が混ざっていて、錆びていない針を錆びさせてしまう可能性をを持つとするモデルと同一に扱うことができます。

※ 実際には人が居住する空間において感染は発生しますので「人口密度」には「可住地人口密度」を用います。

 

2021年夏には東京都でオリンピックが開催されることから感染拡大は必至と考え、毎日の都道府県別感染者数を調べて記録を取り、分析してきました。

 

第5波の時、感染者数がピークに達したのは2021年8月20日でした。

その時の感染状況をグラフにすると次に掲げるような状態でした。

 

可住地人口密度と感染者密度

 

ここで着目するのは「決定係数」(R²)の値です。

「決定係数」は「標本値から求めた回帰方程式(モデル)のあてはまりの良さの尺度」として知られる数値で、0~1の範囲の値を取り、0であればモデルは不成立、1に近づくほどにモデルへの適合性が高いと判断できます。

 

一般的には「決定係数0.8以上」となると、「ほぼ理論通り」の観測結果が得られているとされます。

感染流行においては「人による抑制は効いておらず、ウイルスや細菌の広がり方が持つ物理的特性に従っている」と判断できます。

 

第6波は急激な拡大で、しかも「決定係数」のピーク時(2022年3月16日)には、何と「0.93」を超えていたのです。

 

可住地人口密度と感染者密度

 

この「決定係数」(R²)や縦軸切片、傾きに関しては表計算ソフトでグラフを描く時に添えるだけでなく、別途、日々の値を計算して一覧表の中へ貯め込み、さらに「時系列グラフ」とすることも可能です。

 

決定係数R² 時系列グラフ

 

この決定係数がどの程度の適合性を持つかの厳密な基準はありませんが、社会事象の 場合には「0.5 以上であれば概ね精度が高 く、0.8 以上であれば非常に精度が高い」と言われます。

 

感染においては「人による抑制効果が十分に発揮できているか、ウイルスや細菌による数理的原理に従うままとなっているか」を判断する基準となりますが、ほぼ全ての地域において「人為的制御ができていない状況」を「感染まん延」と定義することにより、「決定係数」(R²)を「感染まん延」の尺度として利用することが可能です。

 

決定係数R²による適合度の判断は対象とする事象などによっても異なりますが、ちなみに一般的に使われる安全指針の策定手法には70%ルールがあります。

これは100V交流電源のピーク値が約141V(√2倍)であるのに対して逆数を取り、約70%の範囲を最大として制御する手法です。

さらに変化速度が著しく速い場合は、70%の70%(約50%)を最大として扱い、その範囲を超えないよう制御するケースもあります。

 

新型コロナウイルス感染症は、その伝播は速く、しかもオミクロン株になってからは更に速くなっているようですので50%ルールを用い、決定係数が0.5を超えない範囲で社会的な制御を行うぐらいにしないと、感染拡大時には対策が追従できなくなります。

 

 

ちなみに上記で掲げたのは新型コロナウイルスに関する観察結果によるグラフですが、結核でも類似のグラフになる事が判明しています。

こちらは5年間分の新規登録結核患者数を基にしたグラフです。

 

結核の統計結果

 

データの期間が長くなればなるほどに、地域間での発生時期に関する格差が吸収されますし、政令指定都市も含んでいますので、決定係数は0.96に達しており、いかに「単位面積当たりの感染者数」と「可住地の人口密度」の相関関係が感染対策には重要であるかを示しています。

 

 

 

早々と緊急事態宣言解除されてしまったために、最近一週間程度は新規感染者数減少幅小さくなり始めています。

 

新型コロナウイルス感染症の流行

 

このグラフでは、毎日の新規感染者数を棒グラフで、直近7日間、あるいは14日間の平均を折れ線グラフで示しています。

直近の平均は当日を含む前7日間、あるいは前14日間ですから、やや遅行的な指標となりますけど、7日間平均のグラフは今週1週間ほど現象が見られずに停滞したままへと転じてしまいました。
 

この傾向の中には、23日から増え始めた北九州市での院内感染なども含まれます。

それに加えて東京都での発生数も落ちていないなど、広域的な現象が含まれている模様です。

 

北九州市の公表では、ゴールでウィーク前や直後ぐらいに感染したとみられるケースが含まれており、病院へ行くのが遅くなったり、判定ができずに病院間をたらい回しにされているような感じでした。

 

新型コロナウイルス最大潜伏期間は14日間ですから、発症しないままにゴールデンウィークを経過していれば自然治癒していたものと考えられますけど、発症したままの状態で今まで持ち越してきたのが原因となり、院内感染を含むクラスター発生へと至ってしまったようです。

 

状況からすると、そのまま少し広い範囲へと拡散しても不思議とは言えない様子がありますから、緊急事態宣言が解除されたからと油断している場合ではなくなっていると判断しております。

新型コロナウイルスの感染拡大で全国でへと出されていた緊急事態宣言が解除されたことについて、海外のメディアは様々な憶測を立ててそれぞれ論評しているようです。

 

ウォール・ストリート・ジャーナル

  •  ほかの多くの先進国とは対照的に感染の範囲を把握するための大規模な検査を行わず
  •  代わりに感染者の集団『クラスター』の発生源を追跡してきた

ワシントン・ポスト

  •  罰則を伴う強制ではなく、国民への自粛の要請や社会の圧力によってウイルスを封じ込める
  •  日本独特のやり方で、ある程度成功した

イギリス公共放送BBC

 ヨーロッパやアメリカと比べて感染の拡大が抑え込まれた背景を

  •  ふだんからかぜをひいた時にマスクをつけたり家で靴を脱いだりする
  •  日本の高い衛生意識などの要素が重なったためではないか

 

ガーディアン

 密閉・密集・密接」のいわゆる3密ということばを紹介したうえで、

  •  日本では国民が協力して『3密』を避ける努力をしたことなどによってウイルスの封じ込めに成功したようだ

 

ロイター通信

  •  世界3位の経済大国は感染の爆発を免れたが、ウイルスの流行によって不況に陥った

 

                                                            

 

これらの報道があるのを知ってか知らずか分かりませんけど、菅官房長官も相当に厚顔無恥な談話を残しています。

  •   わが国の取り組みが確実に成果を上げていることを、引き続き丁寧に説明しつつ、
  •  国民とともに、コロナの時代における新たな日常づくりを進めていきたい 

 

 

日本での(累積感染者数-前日比5%上昇数)が、その伸びを低下し始めたのは4月19日頃からですが、一気に安定ラインへと下降へと転じたのは5月3日頃です。

ゴールデンウィークの半ば付近に差し掛かった時、いきなり大幅に減少へと転じていました。

 

 

日本の新型コロナウイルス感染症推移

 

このような反転が起きるのは、2020年におけるゴールデンウィーク休日配列平日配列におも大きく影響しています。

 

 

2020年ゴールデンウィーク

 

日本では会社として売り上げを期待する場合以外、特に有給休暇を消化させる目的で、社員にできるだけ多くの休みを取らせる期間として根付き始めています。

その事から、16連休とする大規模な会社もあるでしょうし、前半(4月27日、28日)のみは出勤とするとか、前後4日(4月27日、28日、5月7日、8日)は出勤とする程度に留めるなどの事前計画も多かったと考えられます。

 

そこへ現れたのが新型コロナウイルス感染症に関する騒動です。

社員を出社させて感染させたのでは問題ともなりかねませんので、多くの会社は計画になかった休みを取っっていた事でしょう。

 

すると起きるのが16日間の谷間です。

 

新型コロナウイルスの最大潜伏期間は14日ですから、新しい宿主へと取り付けたところで14日間以上もの間じっとしていられると、次の宿主へと渡り歩けなくなります。

また、ゴールデンウィーク中の平日6日間以上は宿主に活動してもらわないと、確実に新しい宿主を捉えることができずに、そこでストップしてしまいます。

 

※ 4月上旬の平均的な前日比5%増加を基準として作成

 

 

この仕組みは、日本へとやってきた新型コロナウイルス軍団にとって、まさに落とし穴となっていました。

 

海外のメディアも報じる通りに、日本人はもともと清潔好きですし、1950年代ごろに流行した日本脳炎をきっかけとして整備された上下水道もあります。

 

そのような先人たちが残してくれていた貴重な設備などとともに、生活風習、そして極めつけは落とし穴とも言えるゴールデンウィークが存在していたからこそ、反転することができて今へと結びついています。

 

なお、1日当たり10人程度だった2月21日ごろの水準へと戻るには、順調でもあと1週間は掛ります。

安倍(居候)内閣が『 3杯目のおかわり 』を渋った結果による、新型コロナウイルス側の反転攻撃 が起きないことを願うばかりでしかありませんが。。。