こんにちは 吉村龍泉です。
実は、閏月ってあるです。
それは、旧暦に閏月があるんです。
今年は、5月に閏月があり、
5月が2回ありました。
2回目の5月を閏五月と云います。
そのため、旧暦では今日まで6月で、
明日から7月が始まります。
それが関係するのか? 何なのか?
今年は天候が不順で、
雷やゲリラ豪雨など雨が多く
困ったものです。
ではなぜ?
閏月があるのでしょうか?
みなさんは、閏年はご存じてすよね。
わたしたちが現在使っているのは、
太陽暦(グレゴリウス暦)で、
太陽の運行と暦のずれを補正するため、
平年より暦の日を1日多くする。
2月が通常28日なのが、
閏年だけ1日多く29日なるわけですよね。
これは4年に1回というか、
以下の3つの条件によって閏年が
決まるわけです。
1.西暦年が4で割り切れる年は閏年になる。(これはお分り)
2.(しかし)西暦年が100で割り切れる年は
平年になる。
3.(ただし)西暦年が400で割り切れる年は
閏年になる。
これで決まるのが、閏年です。
じゃ、一方閏月はと云うと、
旧暦内での話ですが、
これがなぜ?生じるかと云うと、
旧暦は太陰太陽暦といわれるわけですが、
月と太陽の両方の運行を
みている暦(こよみ)で、
まず月から(太陰暦)みてみますと、
月が欠けて、そして満ち、
また再び欠けるまでを
1か月とします。(これを朔望月といいます。)
※ 朔望月とは、月の満ち欠けの1周期です。
特に、朔(新月)から次の朔、あるいは
望(満月)から次の望までの期間をいう。
この日数が、平均して29.5日です。
一年は12か月ですから、
29.5 × 12 = 354日
354日 あれあれ。
太陽暦の365日より11日短いですね。
旧暦は月と太陽を両方みていると
いいましたよね。
ですから、月と太陽の運行の差を
調整してやるわけです。
11日 × 3年 = 33日
約3年ごとにズレを修正するために
1か月分加えて、
ズレを少なく調整してやるわけです。
この1か月分が閏月なのです。
※ 旧暦の1か月は、大の月30日か
小の月29日のどちらかです。
閏月は前月が大の月なら大で、
小の月なら小です。同じ月なので、
日にちの日数は同じです。
でも、33日 - 29日 か 30日 =
3日~4日
3日~4日の誤差まだあるわけです。
それは解消できないのか? と思うますよね。
いえいえ、大丈夫です。
月と太陽にはこういう関係があるのです。
19太陽年と235朔望月は
ほぼ等しいです。
これをメトン周期と云います。
ちょっと細かくなりますが、
19太陽年は、
約365.24219日 × 19 =
約6939.60161日
235朔望月は、
約29.530589日 × 235 =
約6939.68842日
100分の1以下の誤差で、
ほぼ等しくなるのです。
235 ÷ 12 = 19 余り 7
このことから、太陰太陽暦(旧暦)は、
19年間に7回の閏月を入れることによって、
太陽暦(太陽年)とのズレは
ほぼ解消されるのです。
この法則を、19年7潤の法と云います。
うまく出来ているでしょ。
ここでちょっと疑問が解決したでしょう。
旧暦と云いますが、古い暦ではないのです。
太陽暦の前に使っていた暦で問題があって
わけではありません。
だだ、維新によって西洋の暦に倣った
というだけです。
自分としては、月と太陽をみている
太陰太陽暦の方が、
太陽だけをみている太陽暦より
優れていると思うのですがね。
そうそう、いまでも旧暦は
使われているのですよ。
アパレル関係などは、
来年(旧暦上)は9月が2回あるとしたら、
秋が長いので、それなりに服を製作するとか、
農家は、旧暦をみながら作物の作付けをする
ところもあるみたいです。
結構、旧暦(太陰太陽暦)は、
世の中に役立っているのです。
もちろん、占い師(東洋系)には
必需品(万年暦)ですがね。