こんばんは 吉村龍泉です。
先日の讀賣新聞に人相をやるものとしては、
興味を持つ記事が載っていました。
それは、江戸時代の大名・武家・町人の人相の違いです。
人の区別には、いろいろありますが、
その一つに営(栄)養質・筋骨質・心性質の三質論があります。
ちょっと(主だった特長を)説明しますと、
営(栄)養質とは、形で云うと、О丸みを持った,肥えた肉付きのよい,
顎が二重顎である,腹が発達している,額の生え際が丸味がある,
眼は丸くて暖かみがある,鼻は丸味があり小鼻が発達している,
物事に寛大であるなど。
筋骨質とは、形で云うと、囗角ばっている,眉骨が高い,頬骨が高い,
鼻筋が通って鼻が高い,眼は横に長くきつい感じ,口は割と大きく
締りがよい,積極的で果断決行型であるなど。
心性質とは、形で云うと、▽逆三角形である,見た目が弱々しい,
鼻は上品であるが貧弱(小鼻が小さい),眼は細く小さく、冷たく
淋しい感じ,口は小さい,高尚な感覚を持ち、頭もよく芸術や趣味・
嗜好に生きるなど。(※心性質には、神経質と知能質の二つの
要素が入っている。)
となります。
ベストは、営(栄)養質・筋骨質・心性質の3つ各々が備わっている人が
素晴らしい相(最高の相)と云うことになるのですが、中々そういう
人はおらず。また、一つの質で出来ている人も少ない。
大抵、営(栄)養質+筋骨質とか筋骨質+心性質とか
心性質+営(栄)養質とか二つぐらいで出来ている人が多い。
記事の写真を見てみると、
大名や武家には、心性質の特徴が見られる。
やはり徳川五代将軍綱吉以降、特に弓馬 武芸から
儒学を始め学問を身に付ける方向へ
重きを置いていったことが原因だと思われます。
また、町人には、筋骨質と営(栄)養質の特徴がみられる。
筋骨質に営(栄)養質が入った人は、仕事も出来るし、
部下にも温かく接するので、大きな仕事が出来ます。
つまり、筋骨質の何につけても手洗い荒っぽい傾向が、
営(栄)養質のもつ心の広い性質によって緩和され、
良い方向に働くのだと思います。
だから、町人から豪商と云わる紀伊國屋文左衛門などが
出てくるわけです。