きようは日曜日。

ひさしぶりに本屋に行って本をすこし買う。

中沢新一/國分功一郎『哲学の自然』(太田出版)奥松英幸『知の境界線を突破せよ!新領域融合プロジェクトの全貌』(ダイヤモンド社)佐藤真言『粉飾 特捜に狙われた元銀行員の告白』(毎日新聞社)大竹聡『ギャンブル酒放浪記』(本の雑誌社)一橋大学経済学部 編『教養としての経済学』(有斐閣)中村桂子/鶴見和子『新版 四十億年の私の「生命」 生命誌と内発的発展論』(藤原書店)新谷博『人をぐんぐん成長させる言葉』(新潮社)大崎映晋『海女のいる風景 昭和の美しい海の女たち』(自由国民社)ジョン・アップダイク『アップダイクと私 アップダイク・エッセイ傑作選』(河出書房新社)山本光伸『誤訳も芸のうち 文芸翻訳は一生の仕事足りうるか』(柏艪舎)丸谷才一『あいさつは一仕事』(朝日文庫)柴田元幸『翻訳教室』(朝日文庫)山田太一『冬の蜃気楼』(小学館文庫)の13冊と「美術手帖」20134月号、「WIRED」Vol.7、「マグナカルタ」Vol.2、「Number 826」、「ベースボールマガジン」20135月号の5冊。





◎伝えるべき内容と熱い想いが大前提。
メディア化する企業はなぜ強いのか? ~フリー、シェア、ソーシャルで利益をあげる新常識 (生きる.../技術評論社
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とても興味深く、線を引き、ページを折り、書き込みをしながら、読み進めた。今も、ノートに書き写している。知らないことが多く、刺激され興奮した。


メディア化戦略とは、〈自社のブランディングを完成させ、顧客との信頼関係を強固にするための、関係構築の手段です。〉そのために、〈プレミアムなコンテンツを編み、それに付随するイベントを行ったり、継続的にユーザーのためになる情報発信や人的交流等を続けることで忠誠心の高いユーザーを囲い込み、育成することが目的〉と語る。



伝えるべき内容があって、担当者の熱い想いがあれば、どのメディアを使ってもうまくいく。最新の方法や顧客との関係をわかりやすく説明してくれた。

まずは、身近なものをあてはめてみて、自らアイデアをだして、情報を発信し続けることが大事。



186pの図を参考に考えてみよっと


2012.2.15


◎「一期は夢よ、ただ狂え」

悦楽王 鬼プロ繁盛記 (講談社文庫)/講談社
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「一期は夢よ、ただ狂え」(『閑吟集』から 何せうぞ くすんで 一期は夢よ ただ狂え)からの一節。「狂う」とは、やりきれない日常を脱する唯一の手段。



筆者が3年間だけ経営していた鬼プロ(『SMキング』の出版社)を中心に、70年代のアングラ・カルチャーを描き、また、破天荒な私生活もさらけ出す。すべてが「一期は夢よ、ただ狂え」なのだ。生きている証なのだ。筆者が死の一年前に刊行したのもうなずける。そうなんだ、死を予感していたのだ。夢の時間を形にして残したかったんだ。




たこ八郎や渥美清のエピソードはそれぞれの人柄・役柄が偲ばれ、懐かしく、味わいがある。皆、あちらがわの住人になっちまった。団鬼六氏も今年旅立った。

同著の「真剣師 小池重明」(幻冬舎アウトロー文庫)もおすすめ。こちらも「一期は夢よ、ただ狂え」の体現者、伝説の将棋ギャンブラー・小池重明を描く。


2011.12.31