「殉じるもの?」
今日は、吉野山は雪だから
雪の庭を見ながら宮司は考えている
殉じるとは何か?
何に殉じるのか?
純白の雪に靄が立ち込めてきた。
この雪の景色は美しい。
乃木希典夫妻は、明治天皇に殉じた。
清水 澄博士は明治憲法に殉じた
では、宮司は何に殉じて
死にたいのだろうか?
考え出すと、どんどんつもり
どこまでも深い雪のような心になる。
吉田松陰先生や高杉晋作や、木戸孝允
久坂玄瑞、伊藤俊介等は
「新しい日本に殉じた」のだろう
宮司は、幕末に生まれたら
いの一番に維新のために殉じた事だろう
おそらく宮司は時代を間違えて
生まれてしまった・・・そんな気がする
三島由紀夫の「豊饒の海」
第1巻「春の雪」に続き
第2巻「奔馬」の中に
女が「愛に殉じる」のなら
男は何に殉じるか?と
いう言霊がある。
さて
みなさんは「男は何に殉じるべきだ」と思いますか?
「男は愛する人のために殉じる」というのが今の世相でしょうか?
「男は会社のために殉じる」とか
「男は家庭のために殉じる」という人もいるかもしれません。

宮司も、しばし考えました!
宮司だったらやはり「祖国日本」と答えたい。
宮司は「天皇陛下(すめらみこと)の忠義」に
殉じたいと願います。
三島先生から
「宮司さん、その覚悟は出来てますか?」と
天から問われたような気がした。
「あなたは、何に殉じますか?」と聞かれて
即答できる人は少ない
さて、三島由紀夫烈士は
何に殉死したのか?
ふと、思うのです。
宮司は三島由紀夫烈士は
ただの「美学としての自殺」などとは思わない。
何故ならば
そこには「武士の魂」が
息づいているからだ!
檄文も辞世の句も
覚悟の証として
既に切腹の前に整えられていたからだ
まさに
刀を腹へ突き立てた瞬間、
日輪は瞼の裏にかくやくと昇ったのである。

だからこそ、三島由紀夫氏の死が
忘れられないのではなかろうか
さて、宮司は今・・「地球のために殉じる」
「世界をまほろばにするために、殉じたい」と願う。
宮司は、やはり」「世界の家族」のために殉じたい
世界の国士でありたい。