吉野静

吉野静

秋の吉野の空に響く哀愁の琴の音

切なくも、愛する人のために・・しずや・・しず

　　　　　　　　　 将来は「人間国宝」にしたい、琴奏者の先生方

吉野静の本舞台での演奏を聞いてみませんか？
最高の琴奏者が静御前の思いを伝えます。

日時
９月２７日（火）１２時００分～１２時３０分

場所
世界遺産　吉水神社　義経静御前の間

奉納
琴　筒井　詠子先生
　　小森真理子先生　

（日本で超一流の琴奏者）

愛する義経たちの逃げる時間を稼ごう
吉水院や勝手神社で追ってに法楽の舞を見せる

義経が奈良県の吉野山に逃れ吉水院（吉水神社）に来たときのお話です。

頼朝方から逃れて吉野山に逃げ込んだ義経一行でしたが、
しかしこの金峯山蔵王堂の衆徒たちも心変わりをして
頼朝に味方するようになってしまったので、
義経たちは吉水院を出て
－遠く奥州をめざしてさらに落ちのびてゆきます。

そのとき、あとから追ってくる兵たちを撃退する「しんがり」を命じられたのが、佐藤忠信でした。
能〈忠信〉ではこの忠信が勇敢に戦いますが、本作では知恵をつかいます。
頼朝と義経とが和解し、もう義経を追討する必要はなくなりそうだというデマを流して戦意を喪失させ、また静御前に吉野の勝手明神の神前、衆徒たちの見ている前で舞を舞わせることで、義経たちの逃げる時間を稼ごうとするのです。
昔は本作には前場がついていて、忠信と静御前がこの計画について打ち合わせをするシーンが演じられていました

明治期に生み出された箏曲の「吉野静」。

義経との別れとなった吉野を舞台に

静御前の心情を切々と弾き歌う。

作曲者は、いわゆる「明治新曲」の作曲家を多数輩出した
菊池（きくいけ）派の出身の菊芳秋調

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