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「日々新たならんことを欲す」

(これは、伊藤仁斎先生の「人間は昨日より今日、今日より明日」と、日々新らたに勇ましく前へ前へと進むことが肝要である。)

元関西師友会の会長(元住友生命会長)の新井正明先生が大好きな言葉でした

新井正明氏はノモンハンで片足を失われましたが、毅然として力強く生きられました。

住友生命の会長室に新井先生を訪ねると、目を細めて喜ばれた。

「佐藤君・・日々新たが大切なんだ・・今日より明日だよ・・立ち木を斥で切ると書いて新・・・忘れないで日々新たに生きなさい」・・と今も声がする。

一日一日勇往邁進新たならんとする意欲と行動があってこそ何事も達成する事ができる。

第1章 わが人生の師を語る
第2章 わが体験的古典論
第3章 『孟子』私論
第4章 古典に学ぶ経営哲学

≪古教照心・心照古教≫

本の読み方にも二通りあって、一つは同じ読むと言っても、そうかそうかと本から始終受ける読み方です。

これは読むのではなくて、読まれるのです。書物が主体で、自分が受け身になっている。

こっちが書物から受けるのである。受け取るのである。

つまり吸収するのです。

自分が客で、書物が主。英語で言えば passive です。

もっと上品に古典的に言うと「古教照心」の部類に属する。

しかしこれだけではまだ受け身で、積極的意味に於て自分というものの力がない。

そういう疑問に逢着して、自分で考え、自分が主になって、今まで読んだものを再び読んでみる。

今度は自分の方が本を読むのです。

虎関(こかん)禅師は、「古教照心、心照古教」と言っておるが、誠に教えられ考えさせられる、深い力のある言葉です。

自分が主体となって、自分の心が書物の方を照らしてゆく。

本というものは読まれたのでは仕様がないし、読まされたのでは大した力にはならぬ。どうしても自分が読まなければならぬ。

  (「活学としての東洋思想」 安岡正篤著)


天国からいつも見ていてくださる新井正明先生・・「独りを慎みます」

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