イメージ 1

ロシアのグルジア侵略




≪ロシア・グルジア紛争≫
先に攻め込んだのはグルジアである、オリンピック開会式に空爆したのはロシアです。

ロシア・グルジア紛争はユーラシア一帯にさらなる影響を及ぼすであろう。

これは南オセティアをめぐる小競り合いでは収まらず、地政学、民主化促進、エネルギー資源をめぐる「ロシアと欧米」の対決へと発展するであろう。

英国エコノミスト誌は、「西側」が「ロシア」の拡張主義と権威主義を受け容れないと明確に訴えるようにと主張している。

スウェーデンのカール・ビルト外相は自国民保護のためというロシアの主張をヒトラーによるナチスの侵略正当化と同様だと非難している。

英エコノミスト誌は南オセティア紛争を引き起こしたのはロシアに他ならないと記している。イラクとは異なり、グルジアのミケイル・サーカシュビリ大統領が地域の脅威と見なされたことは全くなかった。


そうした容認されざる行為に対し、西側はOECD、WTO、G8といった国際機関へのロシアの接触を制限してロシアに圧力をかけよと言う。

さらに重要なことに、英エコノミスト誌はグルジアとウクライナのNATO加盟を遅らせるべきでないと主張している。私は冷戦後の東ヨーロッパでの民主化拡大にこの点は重要だと言いたい。


この観点から、アメリカン・エンタープライズ研究所でロシア研究部長のレオン・アロン氏はロシアの拡大志向の脅威について述べている。

アロン氏は最近までのロシアはプーチン氏の下で権威主語的な傾向を強めていたにも関わらず、バルト三国、ウクライナ、グルジアの親欧米政権への懲罰には慎重であったと指摘する。

しかしクレムリンは一線を越えてしまい、グルジアへの攻撃は旧ソ連諸国に大きな影響を及ぼすことになる。


アロン氏はウクライナがロシアの次の攻撃目標だと警告する。同氏はプーチン氏が今年の4月に開催されたブカレスト首脳会議で「ジョージ(ブッシュ米大統領)、ウクライナは国家の体をなしていないんだ!」と言ったことに言及している。

このことはプーチン首相がウクライナの主権を尊重する気が毛頭もないことを意味している。グルジアのバラ革命とウクライナのオレンジ革命は欧米による民主化の成功例なので、これはアメリカとNATO同盟国への重大な挑戦である。

よってレオン・アロン氏はアメリカの次期大統領が旧ソ連邦共和国へのロシアの野心に対抗する準備を欠かさぬよう強く提言している。 


≪独、スペインのフリゲート艦も黒海入り≫
ロシア国防省のノゴビツィン参謀本部次長は22日、記者会見し、北大西洋条約機構(NATO)の艦隊に所属するスペイン、ドイツのフリゲート艦2隻が、ボスポラス海峡を通過して黒海に入ったことを明らかにした。
 ノゴビツィン氏は「ロシア黒海艦隊が(周囲の)治安を保っており、(独・スペインの艦艇派遣は)地域情勢の安定にはつながらない」と警戒感を示した。
 また、米国がグルジアに人道支援物資を輸送するために派遣した海軍艦艇2隻と沿岸警備隊の巡視船1隻についてもすでに黒海に入っているとし、「目的が不明確。必要があるのか、効果があるのか疑わしい」と述べた。


政治ブログ今ロシア侵攻にグルジア人が泣いている・・ポチ下さい
にほんブログ村 政治ブログ 国際政治・安全保障へ(文字をクリック)