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『穂高のケショウヤナギ』


厳冬期の穂高は

頑固な親父のように 

近寄る登山者を拒んだ

世の不条理に逆らうように

槍沢の深雪でラッセルを繰り返し

私は、よじ登った


白銀の世界に

紅く燃えていたのは

ケショウヤナギだった

北鎌尾根で身体にザイルを巻き付けて

ただ一人で ビバーグする不安を

忘れさせる程の美しさだった


『孤高の人』の

加藤文太郎に憧れ

無謀にも単独行で

厳冬期に北アルプスの

荒々しさをめざしたのは

あれは若さの成せる業だった


遭難救助隊の私は、当時自信過剰だった

厳冬期の北鎌で

寒さに耐え、全身の震えに耐え

死の恐怖と戦った

一夜が傲慢な私に

命の大切さを教えてくれた


「穂高のケショウヤナギ」は

今も心の中で 鮮やかに甦る

不条理を許さぬ 魂は紅く燃えている

命の大切さを 今も噛み締めている

「自分の命」は

「自分だけの命」ではないと・・・・

(素 心)

北アルプス・上高地(南安曇郡安曇村)は、暖冬傾向といっても厳寒、静寂の世界が広がり、観光シーズンとは全く違った冬の表情を見せている。
 梓川河畔のケショウヤナギは赤々と枝先を染めている。霞沢岳(2645.6メートル)のりょう線越しに差し込む日を浴びて燃え立ち、白銀の穂高連峰に暖かく映えて誇らしげだ。

 上高地の梓川沿いに続くケショウヤナギの群落は、国内有数の自生地。晩春の芽吹き、初夏の新緑も、残雪の山肌を背景に鮮やかで、山のさわやかな空気を引き立てる。だが、こずえを炎のように染める冬は、とりわけ上高地独特の光景を演出している。


<ケショウヤナギ>冬山に赤く燃え立つ 長野・上高地

赤く染まる上高地のケショウヤナギ

 白い雪の上に赤い枝を伸ばしたケショウヤナギ。長野県松本市の上高地を流れる梓川沿いの上高地徳沢地区にあり、冬の間は姿を見るには約6時間かけて歩くしかない。北アルプスを望む河原で、太陽の光を浴び燃え立つように輝いていた。

 ケショウヤナギは秋から春先にかけて落葉し、赤い枝が姿を現す。長野以外では、北海道の日高地方などで見られるという。

 上高地徳沢地区にある徳沢園冬季小屋の管理人、萩谷昌夫さん(38)は「厳しい冬山で色鮮やかなケショウヤナギを見ると生命の力を感じます」と話している

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