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蘇った『玉虫厨子』

『千三百年前』の輝き再現

『3万6000枚』の、「玉虫の羽根」を使い完成


法隆寺・玉虫厨子、復刻版と平成型が完成
 法隆寺(奈良県斑鳩町)に残る飛鳥時代の国宝「玉虫厨子(ずし)」を当初の姿によみがえらせた「復刻版」と新たな「平成型」の2点が、昨年亡くなった岐阜県高山市の実業家の遺志によって完成し、1日、復刻版が同寺に奉納された。20日~6月末に開かれる秘宝展で展示する。

 玉虫厨子は仏像などを安置する仏具。いずれも実物と同じヒノキ製で、高さ約2.31メートル、幅約1.36メートル、奥行き約1.19メートルのほぼ原寸大。

 復刻版の台座部分には漆絵の仏画が描かれ、透かし彫り金具下にタマムシの羽約6600枚が敷かれている。平成型は高蒔絵(まきえ)の技法などを施した芸術品で、タマムシの羽約3万6000枚を使った。

 高山市の故中田金太さんが同寺を訪れた際に実物を見て、約1300年前の輝きを再現して現在の匠の技を伝えようと決心し、各地の匠が協力。設計と木工は高山市、塗り・蒔絵は石川県輪島市、金具は京都市の職人らが担当し、平成16年から3年かけて2点を完成させた。中田さんは完成前の昨年6月、76歳で死去した。
(別な記事)
<玉虫厨子>1300年前の輝き再び 法隆寺で復元、公開

完成した国宝「玉虫厨子」の模造品(手前)=奈良県斑鳩町の法隆寺で2008年3月1日午後2時48分、森園道子撮影

 奈良県斑鳩町の法隆寺にある国宝の工芸品、玉虫厨子(たまむしのずし)(飛鳥時代)が、現代の技術で2基復元され1日、同寺で報道陣に公開された。名前の由来となったタマムシの羽根を計約4万3000枚使い、約1300年前の鮮やかな輝きや豊かな色彩がよみがえった。

 岐阜県高山市の造園会社社長、中田金太氏(昨年死去)が、「現代の名工の技術によって新たな文化遺産を造り、後世に残したい」と、私財を投じて約5年間かけて制作、大工や蒔絵(まきえ)師など延べ4000人以上がかかわった。高さ231センチ、幅136センチ、奥行き119センチで実物とほぼ同じ。本体はヒノキ製で、1基数千万円という。タマムシの羽根は、東南アジアなどから輸入した。

 仏像などを納めた玉虫厨子は、本体上部の透かし彫り金具の下に大量のタマムシの羽根が敷き詰められていた。復元された1基は羽根の位置を実物に忠実に再現、約6600枚を使用。もう1基は、本体下部の柱や仏画にも羽根(計約3万6000枚)を使った。実物を忠実に再現した1基が、法隆寺に寄贈された。2基とも3月20日から同寺の秘宝展で一般公開される。

 法隆寺の大野玄妙管長は「想像以上に色彩鮮やかで、大変喜ばしい」と話していた


 玉虫厨子が、だれによって、何のために造られたか、本当のところは分からないといわれています。しかし、日本の飛鳥の時代の歴史を彩るいくつかの事件が、この厨子をもとに展開されたのだと思うと、とても感慨深いものがあります。

玉虫を知らない日本人はいないであろう。玉とは宝石のこと、宝石のように美しい虫ということから名づけられたようだ。その鮮やかな羽は、日光を反射させることで天敵である鳥の目をくらませるためのものである。国宝・法隆寺の玉虫厨子にはこの虫の前羽がつかわれていることで有名だ。
≪ 玉虫 ≫
タマムシ(玉虫、吉丁虫)とは、コウチュウ目タマムシ科に属する昆虫の総称です。
タマムシ科には日本にもたくさんの種類があるけど、日本人が一般的に思い浮かべるのは、標準和名タマムシ(ヤマトタマムシ、Chrysochroa fulgidissima Schonherr)ですね。細長い米型の甲虫で、背中全体に緑色の金属光沢があり、そこに虹の様な赤と緑の縦じまが入る、とても美しい昆虫として好まれます。一説には、天敵である鳥の目を日光を反射させることで目をくらませるためとも言われています。エノキやケヤキなどの広葉樹の上を昼に飛び、幼虫は枯れ木の材に潜り込み、それを餌として生活します。 この種類の鞘翅は、死んでも色が変わらないので、法隆寺宝物、法隆寺玉虫厨子の装飾として使われています。

玉虫厨子 実は玉虫には他にも仲間がいてそれぞれ美しい。アクセサリーとして宝石商が扱う国もあるという。我々がよく知っているのはヤマトタマムシという種だ。たまむしずし厨子とは仏像を安置する両扉の箱のこと。
名前を聞くとすべてが玉虫の羽でおおわれたものを想像してしまうが、けっこう地味。
各部の透かし彫り飾り金具の下に玉虫の羽を敷いたのでこの名がある。
クロホシタマムシミドリナカボソタマムシアオマダラタマムシアオタマムシウバタマムシアオウバタマムシアオムネスジタマムシマスダクロホシタマムシアカヘリミドリタマムシキンヘリタマムシまた玉虫という名は美しいイメージ連想させるので日本古代の女性に名付けられることもあった。


毎年 吉野の吉水神社の境内にも、ヤマトタマムシが十匹位見つける、これからは残しておこう・・・いつかタマムシで何か作りたいな。

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