歌舞伎と京劇


歌舞伎の方が歴史は古く、京劇は日本の歌舞伎の「隈取り」や「女形」を似せて作られました。
京劇の成立は、1790年にさかのぼることができる。上京した安徽省の地方劇団「徽班(huiban)」が人気を博し、それまで北京の地方劇として上演されていた秦腔を圧倒。その後、多くの秦腔の役者が徽班に入り、両者の芸風が融合。さらに、17世紀前半には湖北省の地方劇である「漢班」とも融合し、京劇が形成された。

  なお、日本の歌舞伎の紀元は1603年に北野天満宮で興業して評判になった阿国歌舞伎だとされる。その後、女性の役者が禁止されるなどの経緯があり、現在につながる野郎歌舞伎が成立したのは1652年頃。つまり、京劇の歴史は日本の歌舞伎の歴史よりも短いことになる。