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≪うまし国≫


この神風の

伊勢の国は

常世(とこよ)の浪の

重浪(しきなみ)よする

傍国(かたくに)の

うまし国なり

この国に居らむと

おもふ

(天照大神)



≪伊勢湾の夫婦岩の由来≫

 三重県・伊勢湾の二見ヶ浦の夫婦岩を調べると大小二つの岩に綱が渡してある。高さ左岩十一メーター、右岩四メーター。この近くにある二見興玉神社(創建八世紀初)の伝承によると、双岩は海の鳥居であり二千年前に祭られ、その間からみえる沖合の海面下にある聖なる神石を拝むためのものであるという。その謂われは神代、ここに天孫降臨の道案内、猿田彦神や常世の神が現れたからと言う。

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 この神社由緒によると、この双岩は、元々、沖の神石を拝する鳥居であるという。つまり初めは「夫婦岩」ではなかったと言うことである。朝日を拝する習慣や、夫婦岩の呼び名の成立は、後世のものであろう。おそらく夫婦岩の呼び名は、伊勢参りが流行した江戸時代頃に広まったのではないだろうか。現代は海岸だけでなく、山や川、神社の境内などにも夫婦岩が祭られているが、その元は海岸の双岩祭祀であろう。こうして「夫婦岩」の起源は、その年代や神名からして邪馬台国や天孫降臨と関係あるといえる。