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≪ 蝉の死に逝く 儚き生命を悲しみ悼む ≫

神さま 今朝もまた

神社の階段で 蝉が 三匹

鳴き疲れて 地に落ちて 

眠るように 死んでいました


神さま 蝉は何故

七年も 土中にいて

空気中に出て たったの七日しか

生きられないのですか
 

神さま 薄命の蝉のために

激しく泣き明かした 蝉の悲しみを悼み

小さな蝉のお墓をつくりました

燃え尽きた 蝉の鎮魂のために


神さま 蝉は夜の明かりに向かい 

地に落ちて 朝露に濡れています

手の上に乗せて 動かない亡骸を

天に帰してあげたいと

お墓の名前を「空蝉の墓」としました


神さま もしも できることなら
 
この蝉達を もっと長生きできる物に

生まれ変わらせて上げて下さい

蝉の「千の風の鎮魂」を祈る


神さま 「泣き虫」だった 蝉達の

今日は とむらいの「蝉時雨」

ああ、蝉よ 安らかに眠れ

蝉よ 「天使の羽根」になれ

しばし 君達の命の儚さに 涙する 


(素心宮司  神々に額ずき、畏みて申し上げる)


「空蝉の墓」に花を手向けて 拝んでいると。

今日は、いつもより多く蝉が鳴いていているように思えた。

あたかも、仲間の蝉の死を悼むかの如く、そして明日のわが身の死を恐れるかのように。

声を限りに鳴いている 愛を限りに呼んでいる

明日は、我が身か、それとも友か。

儚い命抱え、蝉は鳴き、真夏の空を飛びかい 木々を渡る。

うるさいと 人は言うが 僅かばかりの刹那の命

かそけき 虫の哀れを嘆く 

蝉の嘆きか悲しみの 慟哭の声 今日も山々に響く

ああ、蝉よ 泣くがいい 鳴くがいい 

岩に染み入る声を限りに


『 いつまでもなきやまぬ蝉の日暮れかな 』木村徳太郎先生(花ひとひらさんのお父上)


[空 蝉」は源氏物語の悲しい哀れ、からと蝉が天に帰れとの願いです。

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