こんにちは。

秋も深まり、肌寒い日も多くなってきましたね🍁

私のブログにお立ち寄りくださり、ありがとうございます。

来週18日(火)の白寿ホールでのコンサートまで、1週間を切りました。





今回は、歌の大嶺先生とのこれまでの歩みを振り返りながら、日本歌曲について、綴ってみました。


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2010年、私は共通の知人のご紹介で大嶺先生と出会いました。
初めて先生にお会いした時、とても貫禄があって、温かい方だなと思いました🤓
お歌は、味わい深く、語りかけるように歌われているのが印象的でした。

最初の共演は、小学校で行われた日本歌曲のコンサートでの伴奏でした。
そこではどなたでも親しみやすいレパートリーが多かったように思います。

例えば…
「赤とんぼ」(作詞:北原白秋/作曲:山田耕筰)
私自身は子供の頃に歌った記憶があるのですが、
背中に負われて見たのはいつの日か(1番)
15歳で姉やが嫁に行く(3番)というような、
大人になってからこそしみじみと感じることができ、
また、その時代が映されている歌曲でもあることを改めて知りました。

「子守唄」(作詞:野上彰/作曲:團伊玖磨)は、
前奏から温かみがあり、母親が子どもに昔話を語りかけるうちに、やがて子どもが眠っていく——
そんな優しい情景と母子の愛情が、音楽とともに心に沁みるようでした。


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2012年、大嶺先生は、奏楽堂日本歌曲コンクールに挑戦されました。

https://www.taitogeibun.net/sougakudou/contest_j/

芸大の旧奏楽堂は、瀧廉太郎や山田耕筰も舞台に立った由緒あるホール。
そこで歌われるのは、一般にはあまり知られていないですが、高度な歌唱力と表現力を要する、歌やピアノ伴奏も聴き応えのある大曲ばかりでした。

初挑戦ながら、大嶺先生は一次予選228名から二次予選50名へと進出。

二次予選の「木兎(みみずく)」では、
詩人・三好達治が描く人生への悔いと、作曲家・中田喜直の激しい音楽、大嶺先生の舞台上でまるで命を得たような迫真のお歌が融合し、私は伴奏をしながら鳥肌が立ったのを今でも覚えています。

最終的に、大嶺先生は、ファイナル11名に残り、審査員特別賞を受賞されました。

その経験を通して、私は「日本歌曲」という芸術の世界の奥行きを知ることができた気がします。

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日本には、詩人と作曲家が生み出した数多くの芸術歌曲があります。
難曲もありますが、口ずさみたくなるような優しい曲、愛らしい曲、切ない曲、
そして日本人の心に深く響く名作がたくさんあります✨

香月修さんや、木下牧子さん…など、現在も活躍しておられる作曲家さん達の心ときめく作品も多くあります。


奏楽堂日本歌曲コンクールには、作曲部門もあり、
毎年新しい詩に新しい音楽が生まれています。

今では、音楽の授業でも日本歌曲をなかなか取り上げられなくなっているのですが、こういう世界があることを私も伝えられるといいなと思います。


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私たちはこれまでに3枚のCDを制作してきました。

1枚目は、古くからの名作や大曲を中心に、詩人と作曲家の「対話」をテーマに。
2枚目は、金子みすゞさんのような、やさしく心に寄り添う作品を。
3枚目は、明治から現代まで120年の歩みとして、28人の作曲家の作品を収録しました。

この15年間、さまざまな活動を通して、日本歌曲の魅力を少しずつ深めてきました。


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大嶺先生はとてもバイタリティにあふれる方で、
お歌だけでなく、日本の伝統音楽や出版、デザインなどにも造詣が深い方です。
今回のコンサートのプログラムでは、作曲家たちの生涯や作品背景についても丁寧に書かれており、
読んでいるだけでも興味深く、日本の作曲家をより身近に感じられる内容になっています。

まだお席がございますので、ご興味のある方はぜひ会場でお待ちしています😊

日本の言葉と音楽が出会って生まれた「日本歌曲」。
その響きが、聴いてくださる方の心にそっと届きますように🎶