深津絵里さんがモントリオール映画祭で主演女優賞を受賞したことで
注目を集めている「悪人 」。
私は、本を読んで、そのあとに映画館へ足を運びました。
これから「悪人 」を観ようと思っていて、本が好きor時間がある人は
本を読んでから観に行ってほしい!
言うまでもないけれど、やっぱり小説には主人公の心の動き、
一つ一つの行動の意とするところが丁寧に描かれています。
映画では、その部分を俳優さんたちの演技力にゆだねていたり、
観る人の想像力にゆだねたりしていますが、
とりわけ映画「悪人」 はその傾向が強いように感じました。
もちろん、映画を先に観て、後から本を読んで、「そうだったのかー」というのもアリだし、
自分の感性を計ることができるのでいいと思うのですが、
私は、本を読んでいたからこそ、場面場面で切なさ、とか歯がゆさ、とか、
人の奥深さに触れた時の感動とかを観ることができたので
本当に本当に有意義な時間だったなと思いました。
(自分の感性にそれほど自信があるわけではないので、
本があとだったら、これほど感動しなかったかも)
こんな風に感性って養われていくんだろうなぁと久々に感じることができた瞬間でした。
ここから先は、映画観た人だけ読んでくださいな。
例えば、何故祐一が何故母親からお金をむしり取っていったのか、
何故最後に光代にも手をかけて殺そうとしたのか、
が本を読むと良く分かります。
映画「悪人」
では、祐一を客観的に映し出している部分が多いのですよね。
実際に殺人など罪を犯した人々の多くは映画にあるような人物の捉え方というか、
世の人にはこういう風に映っているわよね、って感じなのです。
それだと、本人の深い部分、本当の姿までは読みとることはできないですよね。
それを妻夫木さんが本当に本当に素晴らしい演技で表現しているし、
小説と映画の両方に触れるとさらにその人間くささの部分が良く分かって
色々と考えさせられます。
素晴らしいアプローチだなと思いました。
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