心配そうに河童のこどもはお母さんの顔をのぞきこんでいます。

お母さんは「心配しないで」と言いますが、やっぱり心配しなこどもたち。

そこへなまずのお医者さんがやって来て、柿の実を食べさせれば治ると言いました。

柿の実が欲しい河童のこどもは歌います。

♪ そよぐ秋風 身にしみて 僕の心を迷わせる
母の病を治すため足を忍ばせ盗みとろう
神様許してください。
柿の実を盗み家を飛び出しましたが、おじいさんに見つかってしまいました。

おじいさんは柿を盗んだ罪は見逃してやるが、そのかわりに河童の国にある河童のお酒持ってこいと言いました。
翌朝、こどもたちはおじいさんに河童の酒を届けますが、のんべえなおじいさんは1本では許してくれません。

おじいさん 「酒持ってこーい」
それから毎晩、お酒を届けなくてはなりません。
河童のこどもは本当に困ってしまいました。

♪ 虹のかなたのあの雲よ 母さん待っている あの国へ 僕もつれていっとくれ
3日、4日とたつうちにだんだん河童のこどもたちの体はすきとおってきました。
そして7日目の夜のことです。

河童のこどもはおじいさんに言います。

河童のこども 「おじいさん、明日からお酒はお酒を持って来られません。僕はお母さんがいる天国に行きます。」

天を仰ぎ、河童のこどもは「おかあさん」とひとこと残しばったりとその場に倒れてしまいました。
河童のお酒と言うのは河童の血で作るお酒だったのです。
今頃こどもたちはお母さんがいる天国に行って、お母さんと再会していることでしょう。
