数式などは書かれていないので簡単そうに見えるが難解な哲学書のようになかなか難しい。

 

大枠を抑えておけば良いかと思うが、多様・複雑だからこそ見出される統合理論なのだろう。

集中しないとなかなか読み込めないと思うが、このような知識こそインテリジェンスとして必要なのだと思う。

 

 

 

おそらく35年ぶりくらいの鑑賞。

 

想像通り、鑑賞後はすっきりしない。

人間の嫌な部分をたくさん見せつけられる。

 

子供の頃に見たときは自分の世界が狭く辛い印象しかなかったが、

多くの経験を積んだ今だからこそ何かを感じ取りたいと思った。

 

戦争の悲惨さという子供でも分かるようなことではない 大切 なことを次世代にも

しっかりと引き継いでいかなければいけないと思った。

 

 

 

簡単にいうと世界史の教科書だ。

 

800ページを超える内容、かつ知性と書いてあるだけに分野は幅広い。

しっかりと読み込みながら噛み締めるか、見出しを中心に全体を把握することに努めるのか。

どちらにしても読み応えはあると思う。

 

この類の書籍を読むことで商売に効くのか?といった論争もあるが、私は効くと思う。

幅広い知識は自分の中の引き出しを増やしてくれる。その引き出しは顧客との対話の際に確実に役にたつ。

 

 

 

 

原子力工学を専門とし、東京大学にて工学博士号を取得した方からのこのテーマはなかなか重い。

 

思った以上に読みやすく、すらすらと読めてしまった。

 

このテーマについて新たに仮説を立てるということが流石としかいいようがない。

最近、空海と最澄などのリサーチもしているが、この分野も奥深く死ぬまで追求するテーマだと思っている。

 

知の巨人からはいつも学ぶことが多く、感謝の念しかない。

 

 

 

ジェントリフィケーションについては米国大学院で研究をしていた先輩がいたのでよく知っていた。

 

そのジェントリフィケーションが都市を殺すという内容だが、不動産開発会社が儲かっている描写が目についた。

まさにその通りだと思う。現地ではとにかく格差がひどいのだろう。

これはアメリカにとどまらない。日本も不動産価格の高騰がひどい。

 

以前はジェントリフィケーションが素晴らしいエリアを作ると思っていたが、時間の流れが新しい潮流を生む。

最近読んだ安宅氏の風の谷しかり、いまの格差が広がる流れが続くとはなかなか思えない。新しい都市空間のあり方が問われることになるだろう。