他の批評にもあるが、ジャームッシュの『PATERSON』に似ているところを感じた。
アクション好きは最初の20分ほどは耐える必要がある。
しかしながら1時間くらい経つとスメルイカが噛めば噛むほど美味しくなるが如く、
次の展開が気になる(そもそも同じ風景が続くが笑)。
日常のなかの些細な出来事や、出会う人々との間にも大なり小なり物語があると感じた。
不動産投資で巨額の金を稼ぎ、夜な夜なギロッポンで豪遊するような生き方もあれば、
毎日同じリズムの生活を繰り返しながらも味わう生活をする生き方もある。
ここ数年、世界のいたるところで正義と正義のぶつかり合いがあるが、
このような世界があることも多くの人に知ってほしい。
そもそも幸せの答えとして正解を探すということすら無意味であるかもしれないが。