黒澤監督作品は何本も観ているがこれを見逃していた。もっと早く鑑賞すべきであった。

昔の私は白黒映画を何故だかバカにしていた。白黒で見えづらいとか、古臭いといったところか。しかし、私も歳をとり本質が分かるようになってきたのだろうか。色などは感動には関係なく、良い作品は良い、と思えるようになった。昔はどうでもよかった顔の表情や声まで感じ取れるようになったのは少しは成長しているのだろう。

さて批評は他の多くの方に譲るが、この作品も他の黒澤監督作品に勝るとも劣らないストーリーに、出演者がたの名演に最後まで飽きることがなかった。あえて美点凝視したい。死してなお引き継がれる素晴らしい作品にはすごいとしか言えない。

そして名作に出会うといつも自分のことを考える。私はこれから何を感じ、学び、どういかしていくのか?

刺激を与えてくれる作品には感謝しかない。


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