胃がんを宣告され余命1年から半年を知った市民課長の物語である。
2回目の鑑賞ながらなかなかくるものがあった。
仕事をこなすこと以外何も考えることも出来ず30年近く役所で働いてきたひとが死を間近にして気づいたこととは?
ひとはそれぞれ勝手である。自分の領域が侵害されることには強く抵抗する。
以前の役所なぞはまさにそうなのだろう。
息子も表層的な事象で物事を決めつけ本質を理解出来なかった。
助役は手柄を自分のものとしようともする。それも人間の本質にあるものだろう。
一方で熱意は周りを動かす。それは死んだあとにも影響を及ぼす。死して理解することはよくあることだ。
しかしながら社会はそう簡単には変わらない。それは新しい市民課長のシーンにうまく現れていた。
この映画も見るひとそれぞれに感じるものがあるだろう。
それはそれで良いと思う。私はこの映画の良いところを少しでも掴むことが出来ていれば嬉しい。
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