この業界は僕が社会人になってから大きく変わっていない。
いまでも“不動産屋”である。
マーケティングとコスト戦略,サービス業務の強化で建設・不動産業が高成長産業となり得ることを解説
「土地本位制」に寄りかかったバブル経済の崩壊に続いて金融界の護送船団方式が瓦解,少子高齢化と情報革命が進むなかでグローバル化の名の下に米国流ビジネスシステムへの移行を迫られ,「能力主義」と「自己責任原則」が叫ばれる──「失われた10年」の間に日本の経済社会は急速に姿を変えようとしている。一方,こうした変化に追随できず,建設・不動産業にはえもいわれぬ閉塞感が漂っている。
突破口はないのか。著者は「事業の仕組みを根本的に転換すれば,建設・不動産市場ほどの成長分野は見当たらない」と記し,SOHOなど多様化した顧客のニーズに応えられる商品の開発戦略5プラン,CMなど中間マージンを省くコスト戦略2プラン,地域限定デベロッパーやリフォームなど販売後のサービスで儲ける戦略4プランを具体的に挙げる。このほかにも不良債権解消のビジネスモデルを提示し,マーケティング・マインドに支えられた"不動産プロフェッショナル"の時代の到来を説く。分かりやすい豊富な図表が説得力を増しているが,各事業のリスク分析にはやや甘さも残る。不動産専業者だけでなく,建築,住宅,金融関係者が次の時代のビジネスモデルを予測するための資料となる。
※AMAOZON参照
建設・不動産ビジネスのマーケティング戦略―低成長時代をブレークスルーするビジネス・モデル (D.../織山 和久

¥2,940
Amazon.co.jp
いまでも“不動産屋”である。
マーケティングとコスト戦略,サービス業務の強化で建設・不動産業が高成長産業となり得ることを解説
「土地本位制」に寄りかかったバブル経済の崩壊に続いて金融界の護送船団方式が瓦解,少子高齢化と情報革命が進むなかでグローバル化の名の下に米国流ビジネスシステムへの移行を迫られ,「能力主義」と「自己責任原則」が叫ばれる──「失われた10年」の間に日本の経済社会は急速に姿を変えようとしている。一方,こうした変化に追随できず,建設・不動産業にはえもいわれぬ閉塞感が漂っている。
突破口はないのか。著者は「事業の仕組みを根本的に転換すれば,建設・不動産市場ほどの成長分野は見当たらない」と記し,SOHOなど多様化した顧客のニーズに応えられる商品の開発戦略5プラン,CMなど中間マージンを省くコスト戦略2プラン,地域限定デベロッパーやリフォームなど販売後のサービスで儲ける戦略4プランを具体的に挙げる。このほかにも不良債権解消のビジネスモデルを提示し,マーケティング・マインドに支えられた"不動産プロフェッショナル"の時代の到来を説く。分かりやすい豊富な図表が説得力を増しているが,各事業のリスク分析にはやや甘さも残る。不動産専業者だけでなく,建築,住宅,金融関係者が次の時代のビジネスモデルを予測するための資料となる。
※AMAOZON参照
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