この分野の大家である巷野先生の著書。

育児・子育てという言葉が持つイメージは
大変なものというイメージがつきまとうこの日本。

そもそも育児や子育てということばは日本独特らしい。
英語には育児や子育てにぴったりと該当することばが見当たらないらしい。
もっとも近い言葉がチャイルド・ケア。
ケアとは子供を育てるのではなく、子供が育つ環境を整えてあげることだという。

もちろん日本と諸外国は環境が違う。
環境を考えればそう一概にはいえないだろう。


赤ちゃんに対する日本人の期待感も問題にあるそうだ。
赤ちゃんが泣いているとかわいそう。
そう思う親がとても多いと著者はいう。
事実、私も泣き声を聞くと気になってしょうがない。

他方、欧米の親は泣いている子を心配しない。
なぜならは赤ちゃんは泣くのが当然だから。
話の出来ない赤ちゃんにとって泣くことはコミュニケーション手段。
夜泣きに該当する英語が見当たらないというが
なるほどと感心した。

また、早期教育の弊害についても語られていて
考えさせられた。

このように納得する記述が多く育児に対して
大変参考になった。



「大変な子育て」から「楽しい子育て」へ
子どもを育てる喜びが身につく「日本式育児」本書の特徴
●育児について最高権威である巷野先生が分かりやすく解説した本です
●欧米とは違う日本の環境に合った子育てを伝授します(既存の育児書とは違います)
●最新の小児保健情報を入れています
●小児保健学だけでなく幅広いジャンルをカバーしています
●ご両親、特に母親にやさしい育児法を解説しています
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