全米の純資産100万ドル以上(およそ1億2000万円以上)の億万長者1000人に直接面接して集めた「成功の秘訣」である。
著者はアメリカの富裕層向けマーケティング研究の第一人者である大学教授で、
前著『となりの億万長者』はベストセラーになっている。
原書の『The Millionaire Mind』は邦訳の約3倍のボリュームがあり、Amazon.comで「中だるみする」と評されたが、
訳書は3分の1に要約され、読みやすくまとめられている。
本書の醍醐味のひとつは、調査によって明かされる億万長者の意外な顔である。
超高級住宅街の豪邸に住み、派手なバカンスにゴルフ三昧の日々…というのが資産家の一般的なイメージだが、
実際は倹約の精神に貫かれた生活を送っていることがわかる。
クーポン券の収集、ディスカウントストアで日用品のまとめ買い、というのがこの人たちの「買い方」なのである。
もうひとつは、億万長者が語る成功の秘訣や、彼らを億万長者にした独特の発想である。
学校の成績やIQ、MBAの有無はいっさい関係なく、誠実さや人とうまくやっていく能力があったからだ、というのである。
「自営でないほうが、むしろリスクが高い」「真のリスクは他人に人生をコントロールされること」といった起業家精神や、
「ローンに頼らない」「上場企業だけを投資先にしない」といった金融・投資の哲学は、傾聴に値する。
調査結果をただまとめただけでは、これほど読みごたえのあるものにはならない。著者の鋭い推論や、
自己啓発を促す巧みな文章が、この「億万長者シリーズ」の2作をベストセラーに導いた要因であろう。(棚上 勉)
※amazon参照
統計に基づかれた成功の秘訣は読んでいて納得のいく点が多かった。
住宅の購入、投資、配偶者選び、ライフスタイルなど人生の意思決定について、
お金持ちにはある傾向が出ていて日々の選択によって将来が変わってくるとのこと。
真似は悪いことではない。自身のオリジナリティを取り入れれば自分のものになるし、
成功事例は積極的に真似ていこうと思う。
なぜ、この人たちは金持ちになったのか - 億万長者が教える成功の秘訣/トマス・J・スタンリー

¥1,680
Amazon.co.jp
著者はアメリカの富裕層向けマーケティング研究の第一人者である大学教授で、
前著『となりの億万長者』はベストセラーになっている。
原書の『The Millionaire Mind』は邦訳の約3倍のボリュームがあり、Amazon.comで「中だるみする」と評されたが、
訳書は3分の1に要約され、読みやすくまとめられている。
本書の醍醐味のひとつは、調査によって明かされる億万長者の意外な顔である。
超高級住宅街の豪邸に住み、派手なバカンスにゴルフ三昧の日々…というのが資産家の一般的なイメージだが、
実際は倹約の精神に貫かれた生活を送っていることがわかる。
クーポン券の収集、ディスカウントストアで日用品のまとめ買い、というのがこの人たちの「買い方」なのである。
もうひとつは、億万長者が語る成功の秘訣や、彼らを億万長者にした独特の発想である。
学校の成績やIQ、MBAの有無はいっさい関係なく、誠実さや人とうまくやっていく能力があったからだ、というのである。
「自営でないほうが、むしろリスクが高い」「真のリスクは他人に人生をコントロールされること」といった起業家精神や、
「ローンに頼らない」「上場企業だけを投資先にしない」といった金融・投資の哲学は、傾聴に値する。
調査結果をただまとめただけでは、これほど読みごたえのあるものにはならない。著者の鋭い推論や、
自己啓発を促す巧みな文章が、この「億万長者シリーズ」の2作をベストセラーに導いた要因であろう。(棚上 勉)
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統計に基づかれた成功の秘訣は読んでいて納得のいく点が多かった。
住宅の購入、投資、配偶者選び、ライフスタイルなど人生の意思決定について、
お金持ちにはある傾向が出ていて日々の選択によって将来が変わってくるとのこと。
真似は悪いことではない。自身のオリジナリティを取り入れれば自分のものになるし、
成功事例は積極的に真似ていこうと思う。
なぜ、この人たちは金持ちになったのか - 億万長者が教える成功の秘訣/トマス・J・スタンリー

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