ハゲでワキガで、発達障害で

ハゲでワキガで、発達障害で

ハゲでワキガで発達障害、偏差値32。仕事をすれば人間関係悪化の上、3年以上続かない。あげればキリがない逆チート能力で、一切まとまりも取り止めもなく、思った事を書いていくブログ。

 映画モノノ怪観てきました!

旦那が休みの日、子供をみてくれている間に。

あまり人気がないのか、上映時間や上映館が少ない中

なんとか調べて探して みてきましたよ!


モノノ怪は元々、深夜アニメとして話題となった作品らしく、

笑ゥせぇるすまんや 世にも奇妙な物語を彷彿とさせるような ゾクッとさせる怪しいストーリーに、日本昔話や浮世絵のような、和紙の質感に淡い色合いの 渋い映像が人気で。

クラウドファンディングでお金を集め、なんやかやありながらも やっと上映にこぎつけた異例の作品。

あの映像美を どうにか自分の目でしっかり見てきたい!


で、みてきた感想ですが

話は…うん。観る人をかなり選ぶので、万人受けするものではないです。若干難解というか

エヴァンゲリオンの最終回を初見で見た時ばりに

…??となるので。

(それはこの作品の監督も分かってやっているらしい)


でもね、それを差し引いても あの映像美はみてくるべきだと思うんですよね。


 少し話は変わるんですが、私は昔 花のアレンジメントの資格をとるべく勉強していた事がありまして。

その時に学んで 強烈に覚えているのが、

海外はプラスの美学、日本はマイナスの美学である、と言う話。


曰く、海外ではプラスの美学であるために 花のアレンジメントもボリュームがあればあるだけ美しいとされる反面、

日本ではマイナスの美学をよしとする為、生け花などでは 意図的にポッカリと何もない空間を作ったり、あえて少ない花で美を生み出そうとするのだそう。

その あえて何もない空間に美を、果ては宇宙を見出すのが日本の美学の原点なんだそうで


なんかそのマイナスの美学が、このモノノ怪の映像に通じるものがある気がするんよな。

昨今、ディズニーピクサーでは お金をかけて新たにソフトを作り、動物の毛の一本一本、水の飛沫の一つ一つ、雪の結晶の細部に至るまでリアルに表現する事を求める中で

日本では グラウンドファンディングをしてまで求め続けた究極の映像美が、写術的とはかけはなれつつも

なんとも言えず極め抜かれた色彩の このマイナスの映像美だったんだなと。

勿論ディズニーを悪く言うわけじゃないけどさ。

どっちも違う良さがあるんだし。

でも、モノノ怪の 和紙の質感の上に、極彩色の映像がハイスピードで動く様は本当に圧巻で、

これだけでもみれて本当に良かったなと。

まるで美術館に絵をみに行くような感覚でみてきましたわ。

この映像美を生み出す国に日本人として生まれて 

なんか誇らしいな、と思えるんよね。


 因みに、この日本の一見シンプルでありながら極め抜かれたマイナスの美学は 後に海外ではゴッホ等の芸術家を初め、上流階級からはジャポニズムとして認められるようになったとか何とか。

(なんか違ってたらスンマセン)

そらプラスプラスで美を捉えていた国で、このマイナスの美学を見たら なんか度肝抜かれるよな。真逆の発想やもん。浮世絵とか日本画とか 急にあんなん見たら、誰だって

ファッ?!ってなるわ


 ほかにも、主題歌の

アイナジエンドさんの曲がまた めちゃくちゃ良かった!

なんか ギターの弦に指を滑らすような

独特のしゃくりあげるような声が絶品で。

今回の映画が大奥が舞台の話なんですが、アイナジエンドさんの迫力のある声が

大奥の女性達の慟哭を彷彿とさせると言うか

一気にファンになって

今YouTubeでずっっっとその歌聞いてる←


実際は3部作かなにからしいんだけど

ジョジョの実写化やファンタジックビーストがごとく

人気が無さすぎて 一作だけで終わりました…ってならないように

もう何回か見てきたいな…と目論んでる。。。