「バイキング」、私の暮らしにきらめく春の光、花の匂い運ぶ春風。
フジテレビ「バイキング」が好き！
「いいとも」の後番組というプレッシャー、パッとしない番組名、下降気味の視聴率。うぅん、でもいいの！
毎日見てるわけでもないし、見たとしても一部だけなのですが、隙あらば見たい「バイキング」！
坂上忍の月曜、小林麻耶の金曜もいいですが、ビッグダディのいる火曜も乙なものです。
14日放送では、結婚報道出たばかりのダディが電話で生出演。
これまで4度の離婚を経ていることからIKKOが遠回しに「また別れるんじゃ……」という心配を伝えたら、ダディ、「おめでたいときなんで別れるとかそういう話題はちょっと」とか言い出してくっっそ面白い。
やっぱりなんかズレた人なんだろうなと感じました。
この頃ビッグダディ好きなんです。
有名人気取り、ギャラ泥棒、中出し芸人。うぅん、でもいいの！
喋るか喋らないかがエンターテイメントになる人そうそういません。
山本彩が喋れてないのは本人めっちゃ気にしてるので笑えない。親のような気持ちになって心配してしまう。
でもダディは「今週も素人目線で楽しませて頂きました」と開き直り気味。くっっそ面白い。
ただインターネッツでは、「素人」「テレビに出しちゃいけない」とか叩かれてますね。
ところで、「ナイモノネダリ」で光浦靖子が言ってた分析。
「男の笑いはテンポが早くて、型がきっちり決まってる。女の笑いはテンポが遅い」
男女どうこうは置いておいて、「友近は1時間好き勝手に喋らせたほうが絶対面白いのに、多くのバラエティでは、一言、時間にして2秒の中で面白いコメントができる能力ばかり問われる」という旨の発言は膝を叩きました。
マツコもレギュラー番組で度々「芸人はお約束を重視して面倒くさい」と愚痴っています。
多分光浦の言う「男」がマツコの言う芸人で、2人は同じようなことを感じているんじゃないでしょうか。
多くのバラエティ番組の、男＝芸人のテンポとルールでガチガチに枠が決められてる感じ。
妙な間は生まれないし、誰かが豪快にスベっても他の誰かが面白くフォローしてくれる感じ。
絶対に面白いという安心感はありますけど、私はどちらかというと放送事故っぽい瞬間が見たい。面白い瞬間があるならば、面白くない瞬間も見たい。
「バイキング」のほかに好きな番組といえば、「アウトデラックス」「有吉反省会」「5時に夢中」です。
やたらマツコに寄ってますが、マツコが好きというより、一般的なバラエティのルールから少し外れた感じが好きなんでしょう。
またダディに戻ると、ダディとか絶対テレビのお約束とかわかってないし、わかる気もなさそうじゃないですか。
「私の何がイケないの？」かなんかで、「一般人がなんか見て『ええー！』とか『すごい！』とかリアクションとれるわけがない」と開き直ってましたが、お前もう一般人じゃねーだろ！と思わずテレビの前で立ち上がりかけた。
「素人」とか「ギャラ泥棒」とか叩くけど、ダディが気の利いたコメントをするようになったら皆は満足なのか！ 違うだろ！ 喋らないし、喋ったとしても要領をえない口ぶりのダディがいいだろ！
生放送番組では「生ならではの緊張感」というものが好まれるようですが、「バイキング」レギュラー陣の中で「何しでかすかわからない」度が一番高いのはどう考えてもダディじゃないのか。
坂上忍の2日酔いとか小林麻耶のぶりっこめちゃくちゃ面白い。でもあれは彼・彼女がバラエティのお約束をきっちり理解した上で、多少逸脱してみようとしてるんだと思う。詳しい人が聞いたらめちゃくちゃ高度なこともやってるポップミュージックのようなものじゃないんでしょうか。
ダディは面白いか面白くないかは置いておいて、不穏さをとにかく漂わせてる。ダディが放送中に突然若い女のADを殴りつけたり、当然のようにズボン脱ぎだしたりしたら、めっちゃビックリするけど、それと同時に「これを期待して今までダディを見てたのかもしれない」と思う気がする。
ダディ批判の「テレビに出しちゃいけない」っていうのは、そういう意味で的確なのかもしれません。
これからもダディには不穏な空気を放ち続けてほしい。
ダディがいることでスタジオに嫌なムードがほのかに漂い、出演者たちが緊張感を持って収録に臨めるとかそういう効能もあるんじゃないのか。ダディ。
ちなみに西川史子や江角マキコが他の出演者を吊し上げにしてるようなシーンが私は「これテレビで映していいの……？」と感じて心ざわめく。
この前ダディがまさにその標的になってたけど、「ああいえば、こういう」状態で全く反省していなかったのちょっと立派でした。
ダディ、テリー伊藤辺りと共演しねーかな（スッキリかなんかでやってた気はするけど）。
自分の意見を絶対に曲げないおじさん同士の戦い。神vs神。
ごちゃごちゃ言ってくるテリーに、ダディが「俺はこういう人間だ」と宣言した瞬間、テリー爆散。大気圏で塵となる。