胸が膨らみ過ぎて、寝不足気味だった私は目を擦りながら羽田へ向かう。京急大森町駅から電車に乗り、着いたのは出発15分前だった。飛行機に乗り、いざ北の大地(釧路)へ出発した。天気が悪く地上は見えなかったが、着陸前に見たこともない雪景色が広がっていた。

釧路丹頂空港に着くと冷気が漂ってきた。厚着をしていたからそれほど寒くは感じなかったが、-1,5度だった。釧路空港から市内まではバス移動になる。940円の切符を買い、50分雪の中を走る。

釧路に着いた。人口17万人の市で、少しレトロな昭和の感じがした街だった。とにかく駅前はホテルが多いのに、お店が少ない印象だ。駅の中はちょっとした商店街になっている。そこで、釧路名物のザンギとおにぎりを買い車内へ。

根室行きの快速ノサップに乗ろうとしたら、なんと横にSL釧路湿原号❗今となっては珍しい蒸気機関車。蒸気を上げ、雪と空と煙が同色なのもまた美しい。

こっちが1両編成の快速ノサップの電車。蒸気機関車に比べるとショボいが、日本の到達可能最東端の街。根室へ

釧路を出て1時間ぐらいかな。人や人工物がなく、まるでジブリのような世界が広がっていました。霧多布湿原を走る電車は動物が線路内に出没し、急ブレーキをかけることをしばしばあった。まさに、大自然を走る電車。

その電車は東の果て根室駅へ2時間半かけて到着。人口2.7万人の小さな街だ。そして、近くのバスセンターで納沙布岬行きを待つ。

片道1180円の切符を買い出発。右は海、左は草原。風邪が強すぎて木が曲がっている。そんな中を約50分走り続けて到着。

東京から約7時間かけ納沙布岬に到着。曇りで北方領土の一部である歯舞群島がはっきりと見えなかったが、近い貝殻島はなんとか見えた。ロシアの海軍、巡視船がうろちょろしていて、風が台風の様に強かったが、景色は綺麗だった。また夏にこの景色を見に行きたいものだ。また、北方館では嘗て北方四島に住んでいた人々が戦後に強制的に追い出され、故郷、仕事を失い大変苦しんでいることを感じた。1日でも早い返還を。

ここも、風が強くてとても寒い。自分自身飛んでいきそうだった。5時のバスまで時間があるため、二つ目の北方館に行き知り合ったおっちゃん3人と雑談で時間を潰す。たどった道を引き返し、釧路のホテルへGO!

駅近のスーパーで弁当を買い発車までの時間を埋め、ビールを持ち車内へ。飲みながら一日目を振り返っていたが眠気が…
気づけば釧路についていた。


初めての雪国の夜