大河ドラマ「どうする家康」も終盤に入ってきたが、近いのについつい先延ばしになった岡崎市にある大樹寺(だいじゅじ)、大河ドラマ館、岡崎城へ出かけてきた。

 名鉄電車が、「どうする岡崎 家康公周遊きっぷ」なる企画きっぷを発行しているのを知り、車ではなく、電車で出かけた。よく歩いたし、すべて訪れるのに半日以上はかかった。徳川家康公の事をよく知っているつもりだったが、意外に知らない事が多かった。


〈大樹寺本堂内〉


〈家康公を守った貫木神〉


 まず、でかけたのが、「大樹寺」。

松平家・徳川将軍家菩提寺だ。家康の遺言で、遺体は東照宮へ、位牌は大樹寺へと書き置き、この大樹寺には、立派な位牌堂があった。位牌は歴代将軍の身長に合わせて作られていた。家康の身長は159cmなので、位牌も159cmだ。びっくりしたのは、5大将軍綱吉の位牌が124cmだった事。犬公方の所以がわかった気がした。

 

 この大樹寺が有名なのは、家康公が、桶狭間の戦いの直後、大高城から三河に逃げ帰った際、織田軍に追われ観念した家康公がこの大樹寺で自殺を図ろうとした。その時、大樹寺の住職から、「厭離穢土欣求浄土」と諭され、悩める家康公が、再起を期した点だ。

 家康公が自殺しようとした廟所に立ち寄った時、「どんなに辛くても死んではいけない」のだとオーラを強く感じた。生きる上で、強く背中を押してくれるパワースポットだと思う。

 来て良かった‼︎

 大河ドラマでは、この自殺シーンが第2話に放送されたが、その内容は岡崎公園内の大河ドラマ館で確認できた。

 また、南北に3km離れた大樹寺と岡崎城を結ぶビスタラインと呼ばれる双方が見られる景観は、大樹寺側と岡崎城側の両方から見ることができた。


〈大樹寺山門から総門を通じ、岡崎城を見るビスタライン〉


 岡崎へは久しぶりに出かけたが、家康公の故郷と言うだけでなく美しい乙川が流れ、川沿いの遊歩道と言い、いい街並みだった。ニコニコ