2016年(平成28年)1月1日施行の改正祝日法で新設された山の日。いまだに、ピンと来ない祝日だ。だけど、「海の日」があるなら、「山の日」が,あったって不思議ではないとは思う。

 日本は国土の約70%が森林で、フィンランドに次ぐ森林大国だ。日本には自然遺産が4つあるが、森と関係している。

 ヤクスギの森(屋久島)、ブナの原生林(白神山地)、海から森へ連続する生態系(知床)、多様な固有種を育む森(小笠原諸島)それぞれ特徴的な森の存在が、遺産価値を高めている。


〈屋久島 ヤクスギ〉


〈白神山地 ブナの原生林〉


 森が育んできた生態系こそ日本の自然環境の大きな特色で、「里山」の存在を忘れることはできない。

 その里山が、どんどん消滅している。例えば、多摩ニュータウン。戦後、高度成長の時代を迎える中で、里山は宅地開発の犠牲になった。


 「山の日」に、森林破壊への反省と山への感謝をつらつら考えた。この事は世界遺産を学ぶ中で、里山や森の大切さを学んだ。ニコニコ