忘れないでいよう
  
  冷たいコンクリートの上で
  街の呼吸に耳を澄まして

  夜明けが駈け出して
  薄色に包まれていた
  目と目が合う度
  優しい気持ちになる

  せかされた日々も こんな風な景色がある
  夢ならどうか 醒めないでね まぼろし

  愛してやまない君の眼指に見とれていた
  さめないでよ
  ときめいてよ
  遙かな想い
  君がここにいるだけで輝き出してゆく
  僕に映った 青の世界

  忘れないでいよう

  キラリ光る星のように
  囁きあった夢へのカケラを
  
  いつの間にか僕は 期待しなくなったコトを
  気付かせてくれた
  君に会えてよかった

  慣れてしまう脆さを知っていた僕達だから
  ありふれてゆく日々を 抱いて 眠ろう

  愛してやまない君が僕を呼ぶ声がするよ
  やわらかくて
  心地よくて
  このまま ずっと
  君が好きだと言った金木犀(オレンジ)の花薫る
  風が包んだ 僕の世界

  愛してやまない君の眼指に見とれていた
  さめないでよ
  ときめいてよ
  遙かな想い
  君がここにいるだけで輝き出してゆく
  僕に映った 君のとなりで見えた 青の世界




  もしぼくが君と出会わなかったら
  ぼくたちはどんな二人だったでしょうね
  例えば君はけっこう幸せな二児の母で
  ああ ぼくはもっと不安げな理論家で

  ああ 愛しき君と 出会えたこと
  いつも心に永遠に大切だから

  もしも恋事に罪をおかしたら
  その罰はぼくに受けさせて下さい
  たとえば ぼくがちょっと痛がっていても
  少しの間だけむこうをむいてて下さい

  ああ 愛しき君よ もう泣かないで
  いつも隣に永遠にぼくはいるから

  ああ 君が笑ってる ああ ぼくに笑ってる
  いつもそんなことばかりを夢で見ては
  ああ くる日ゆく日を過ごします

  僕の表現が大げさすぎても
  君は気にせずに歩いてて下さい
  たとえば ぼくの存在が君の重荷になるなら
  その荷物もぼくがもちます

  ああ 愛しき君よ もう泣かないで
  いつも隣に永遠にぼくはいるから

  とまれ隣に永遠にぼくはいるから