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ゴウブログ

シンガポールでがんばってます。

ちょっと考えることがあったので、久しぶりにブログを書こうと思います。



・・・と思ってここに来たら、ブログを書くのはなんと約1年ぶり。皆さま、ご無沙汰しております。はい、私は生きております。



さて、と、


書くのは企業のソーシャルメディアポリシーに関してです。



現在、ソーシャルメディアは着々と市民権を得てきています。mixi、ブログ、2ちゃん、Y!掲示板、知恵袋、教えて系、facebook、Twitter、Gree、モバゲー、YouTube、Ustream、ニコ動・・・・など数え切れないものが存在していますが、有事の際も大活躍でした。


そんな今、企業がソーシャルメディアガイドラインやポリシーというものを定めるのはもはや常識となってきました。ただ、いろんな企業のそれを見てもほとんど同じで、特に企業毎に特徴があるというものでもないように思えます。


でもそれには理由があって、規則やルールはある程度のパワーは持つものの実質的な拘束力はそれほどなかったり、規則が強すぎると逆に人間の表現の自由を損なう恐れがあったり、正社員ではなく契約や委託/アルバイトなどの雇用形態はどうすべきかや勤務時間外はどうするんだという課題があったり、といろいろです。



私もそのポリシーは前職でも現職でも早々に策定しました。ソーシャルメディアが社会に根付き始めているからこそ。


しかし、ポリシーがちゃんと全社に浸透するというのはとても難しいのが現実だと思います。作ったはいいが、それをカスケードするのはなかなかしんどい作業だし、また新しいルールかよーという反発が起こるかもしれないし、こっちはそんなことやってる暇はないんだよーというエクスキューズにさらりとかわされるかもしれないし。


ポリシーを作る側には、ちゃんとした理由があります。決して外部へのアピールなどではありません。


これを読んでいる方はTwitterで炎上したニュースをいろいろ知っていると思います。有名なところだと、あるホテルの従業員がお忍びで来店した著名人カップルをつぶやいてしまったケースや、あるショップの店員が来店した有名人を卑劣な言葉で表現してしまったケースなど。


例に挙げた二人は、両方悪気はなく、何気なく、そして近しい友人に向けてであろうつぶやきをしただけなのに、それが大きく広がることになりました。ネットで大炎上&お祭り騒ぎになり、二人の個人情報は晒され、中傷され、デマも飛び交い、そして職さえも失うことになるのですが、二人ともこのような結果になるとは全く想像していなかったでしょう。


上記ショップ店員さんは新卒1ヶ月半の方でした。頑張って勉強して学校に通い、苦しい就活を乗り越え、晴れて入社して人生最初の給与を手にした半月後、その会社を去ることになったわけです。


その方は、これからの人生いろんな困難が待ち受けているはずです。人生を棒に振ったというのは言い過ぎかもしれませんが、彼女の個人情報を含む一連の情報はWeb上に散乱したままですので、再就職しようとしても企業の採用担当者がWeb検索した瞬間にその方の情報が顔写真と共に現れることになり不採用の嵐になるかもしれません。ソーシャルフィルタ以前の問題です。


また、その方は住所も知られているわけなので、付近の住人からの視線もあり引っ越さざるを得ないかもしれません。ご家族と同居していたのなら、ご家族にも影響があるかもしれません。ご家族の仲間や職場にも影響があるかもしれませんし、ちょっと極端ですが、ご親族にも影響があるかもしれません。



企業が社内に浸透させたいのは、この危険性です。その怖さを知ってもらうことが狙いです。だからこそ各企業のそれが似通っているのです。体裁ではなく、文章丸暗記でもなく、意識の問題だから、細かいところなんてぶっちゃけどうでもいいのです。



ソーシャルメディアポリシーというのは、別に企業のブランドを守るためだけに作るのではありません。従業員の人生を守る、という大切な目的があります。


愛すべき従業員/同僚に上記のような問題を起こして欲しくない、いや、起こさせてはならない。だからこそ企業はポリシーやガイドラインを作るのです。だからこそ、それを全社で共有するのです。従業員に幸せな人生を送って欲しいからこそのもので、ブランドを守るというのは二番目の目的と言ってもいいかもしれません。


ただ、私は全ての企業がそのように従業員のためを思ってポリシーを作るとは思っていません。でも、自社のブランドを~だとか、社員の規律を~だとか、そういうポイントだけにフォーカスしている企業ほど浸透していないような気がします。



社員の人生を守るために、という視点を持てば、できることは大きく変わってきます。ポリシーを策定した部署から一方的に社内伝達するのではなく、様々な部署と一緒に浸透させていく感じでしょうか。例えば、人事/人材開発的な側面からどのような教育体制を敷くべきなのか、とか、日々お客様と接している営業サイドではどのようなことを日々伝えなければいけないのか、とか、ITの視点でどのようなアプローチが可能なのか、とか。社員の人生を豊かにするという大義があれば、きっと全部署が協力するはずです。だって自分の人生でもあるし。



企業を守る、というのは、社員を守るということでもあります。そのことを、今だからこそ、再度肝に念じようと思います。


(とかいう私も浸透させるのに苦労してたりします 汗)



※例に取り上げさせていただいた何気ないつぶやきで苦労しているお二人だけでなくソーシャルメディアで苦労されている方々は自業自得だという意見は理解しますが、何かこう、失敗してしまった方を救済する仕組みも欲しいな、とも思っています。もっとも、その方が反省しているのであれば、ですが。


先日、僕の育った山口県萩市出身の2名の企業家たち(両方33歳)と語り合いました。日本橋にある山口県の郷土料理居酒屋で。


人口も5万人ほどの小さな萩市で鉄工所を経営しているKさんは、ある分野で日本国内のシェア100%を誇る企業に成長させたツワモノ。


ただ、彼の本当に凄いところはその優秀な機械を軸にビジネスを横展開し、新たな商品の開発に成功したこと。その商品は具体的には述べませんが、流通している既存商品よりも遥かに高品質なものに仕上げた。


勿論、優れた機械を持っていたからこそ成功したわけですが、地方都市の人間というのは大抵保守的で、攻めることをなかなかやらない中で彼はよくやったなぁと感心させられました。


山口県というのは、ご存知長州藩ですが、長州藩はかなり教育に力を入れてきた地域。幕末維新期の郷校(官学)が20校(全国108校) で、その数は全国1位。寺子屋の数は1,304校(全国約15,550校)で全国2位。私塾の数は106校(全国1,140校)で全国4位。


吉田松陰が三代目の塾長を務めた「松下村塾」はあまりにも有名ですが、それ以外にも多くの私塾が存在した長州藩は、当時の人口を考えるとあり得ないくらいの教育体制だったはずです。


そういう教育基盤があったためか、長州藩は明治維新の立役者を多く排出し、現代国家と資本主義社会の基盤を作り上げました。(ま、もちろん全部が全部じゃないけど)


最近、首都圏に冨と権力が集中することによって地方はどんどん疲弊し、廃れ、いつしかゴーストタウンと化しています。Webが生まれ情報の地域格差がなくなったはずなのに。地方分権を推進しているはずなのに。このままだと日本の『地方』は必要なくなるかもしれないし、自然と消滅してしまうかもしれません。


それでもまだ、地方に宝石はたくさん眠っているはず。ただ、そこに宝石があることを首都圏に住む僕らは知らないし、地方の人間はその宝石の価値を知らない。だからその宝石が世に出てくる(言い方はヘンだけど)ことは滅多にありません。


商社や卸などは、大量生産/大量消費できるような商品に目が行きがち。だってラクして儲けられるし。TVCFでどかーんと露出したり通販チャンネルなどで限定10,000コ!なんて言っておけば大量に売れるし。


でも、その反動で良質だけど生産量が少ないものは敬遠されてしまうようになった。


僕は、宝石を見つけ、宝石の所有者を勇気づけ、応援したいと思う。


もしくは、その宝石を自らの手で創り、磨き上げたいと思う。


別に萩市だけに宝石が眠っているワケではないけど。



なんか元気出てきたかお



ゴウブログ-よしだしょういん

至誠にして動かざる者は未だこれあらざるなり。



企業のマーケティングに従事するに当たり、やれ短期的な施策ばかりになってはダメで中長期的なビジョンを持たなければならん、とかよく言われるけど、本当に心から中長期的な視野を持ってる人間は少ないと思う。


ある尊敬する方から教えて頂いたスバラシイ問い。


『5年後も今の会社で働いてますか?』


僕の答えは正直『Not sure』だった。だって転職してるかもしれないし、起業してるかもしれないし。


別にこの答えが『YES』でなければならないということではありません。5年後をイメージしながらマーケティングするという意識。それが大切だということ。


5年後、あなたは今の会社でまだ働いていますか?5年後のその会社の顧客は幸せですか?株主や取り引き先は幸せですか?社員は幸せですか?そして、場所はどこであれ、それを見てるあなたは幸せですか?


30年後、あなたの今の仕事を子どもに誇れますか?







ゴウブログ-セコムしてますか?

なんか知らんけど、世界中で日本人だけが奥ゆかしくてワビサビ重視であうんの呼吸を読む超能力者だという幻想を抱いてる人って意外と多いのかもしれない。


龍馬伝を見過ぎて日本vs海外の構図を描いてるのかもしれないけど、VervalとNon-vervalを問わず、みんなその場の空気で会話をしてるのに。


ちょうどワールドカップがあるから引用すると、強国と呼ばれる国々の選手たちは高度な技術と共にメンバー間のあうんの呼吸をピッタリ合わせるのに長けている。メンバー間の距離、一歩の飛び出しのタイミング、レフリーを含む試合中の様々な駆け引きなどなど。


日本人だけが周りの考えを読めるのなら、きっと日本は優勝だね。昔から。だって考えてること分かるんだもん。強国の選手というのは、対戦国、もちろん日本選手の考えてることもよーく分かってるんだよ。何かを狙ってることも。


それはサッカーの小手先の技術だけでなく、知識や経験に基づき脳味噌をフル回転させて『感じて』るんだよ。そしてその『感じる』というのは、別にサッカーだけの話ではない。Don't think, feeeeeelというのも誰かが言ってたしね。


大物政治家や大企業の経営陣は安易に自分の考えを周りに見せると大きな影響があることを知ってるから感情をなるべく見せずに言葉だけで対話しようとしがちなのかもしれないけど、普通は違う。でもって別に日本人だけでもない。


そのへんが分からないと、国際的に活躍するどころか、そもそも自分の周りと対話なんでできないと思う。限られた空間を自分で創り、しかもその空間は自分にコンフィになるように勝手に大きさを決めつけ、それに入らない人は排除もしくは人種が違うんダーと勝手にカテゴリ分けするなんて対話を避けてるだけにしか見えない。


あ、そういえば、

「日本には四季があります」という人も昔いたなあ。四季なんてどこでもあるでしょうに。ロッキーあたりの紅葉は日本のソレとは比較にならんほど壮大でキレイやっちゅうねん。マツタケも美味いし。


あ、そういえば、

昨晩のテレ朝のサッカー番組にあった中田ヒデと本田の対談の中で、本田の「日本で言われる『技術』ってなんですか?」という質問に対し、ヒデは「技術ってさ、練習で使う技術じゃないの?(←うろ覚え)」というやり取りがあった。


本番(試合)で使える技術ではなく、練習で使える技術、だと。それを聞いて思わずドキッとしてしまったけど、これはマーケティングの世界でも同じ。最近、やたら小手先の知識をつけようとしてる人はいるけど、その知識ははたして本番で使える、もしくは本番で使うための知識なのだろうか。ひけらかすだけの知識になってないだろうか。


なんだかイロイロと考えさせられた日曜だった。



頑張れ!サムライジャパン!日本代表ユニ(←?)




これでもかという程の幸運が続き、今までその存在すら知らなかった『iMedia Brand Summit 』に招待されることになり、行ってきましたプーケット。


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Brand Summitとは、ご存知Ad:techと同系列のカンファレンスなものの、Ad:techの上位概念に当たり、Fotune500など有力企業の経営陣やCMOクラスと共にPublisherやAgencyのTOPクラスが招待制でリゾート地に集い、数日缶詰になり議論するというスゴイもの。(このサミットの上位も存在するようですが 汗)


サミットの詳細に関してはAd:tech公式ブログ に上がっていますのでそちらをご参照いただきたく、僕はいち参加者の視点で書いてみようと思います。


サミット中にはTwitterで少し呟いてますので、そちらもご参考ください。

http://twitter.com/gota



さて、と、


ハイ。僕は正直、ここに招待されるような器では(まだ)ありません。ですので、光栄にも声をかけてもらった際、丁重に断ろうと思いました。I'm not qualifiedと。しかし、このチャンスは毎回与えられるものではありませんし、将来声がかかる保証もありません。ということで、一念発起、参加させてもらうことにしました。


サミット前に諸先輩方からアドバイスを頂き、参加者やスピーカーの企業サイトやFacebook、Linkedinなどを出来る限りチェックしましたが、いやいや、日が近づくにつれ緊張で心臓が口や鼻や耳から出てきそうになり 笑


アジア環太平洋の広告業界のお偉いさんの中で僕の知見なんて通用するんだろうか・・・。僕の経験なんて彼らから見たらアリンコもしくはミジンコほどじゃないだろうか・・・。というかそもそも英語で彼らと議論できるのか俺・・・。Yes, we can!なんて言ったらウケるかな・・・。Yes, T須クリニック♪って知ってるかな・・・。あ、失礼だからスーツにネクタイで行こうかな・・・。なぞ考えてみたり。



今回のサミットはBrand Summit ASEANという位置づけで4/19~21の3日間、タイのプーケットで開催されました。タイは情勢が不安定なので主催者から赤と黄色のTシャツはやめとけという指示はありましたが、バンコクではなくプーケットだったので混乱は全くナシ。いたってのほほ~んという空気。会場は5つ星のホテルでロビーはこんな感じです。


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参加者にはこのようなノートが配布されますが、この中には、3日間のスケジュールや講演者のプロフィール、スポンサー情報や参加者情報など、必要な情報が全て入っていて、サミットの期間中はこれ一冊でOKだという素晴らしい代物。


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初日最初のイベントはOne Minute Match Up。長いテーブルに事業主がズラリと座り、PublisherとAgencyが1分限定で自己紹介や企業説明をし、ボーン♪というベルが鳴るとひとつ右にずれ、そしてまた説明をするという、きっとお見合いパーティはこういう感じなんだろうなという偏見バリバリの感想を抱きつつ、次から次へと目の前に座ってくる方々と名刺交換をし会話をすること2時間。その間に交換した名刺は100枚を軽く超え、頭はパンク状態。


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※Ad:techブログからの引用


誰が誰でどんな顔してて何をやってる会社なのかを必死に覚えようとしていましたが、10分くらいで早々に諦めました。無理だと。ただ、お話する人の名刺がとにかく凄い。普通にVP APAC(アジア太平洋)とか、Director ASEANとか書かれてて、「日本も見てるの?」と聞くと「うん、見てるよ。でも部下がやってるから僕はたまにチェックするくらいだね」とか、オイオイ、日本の社長よりも上かいな…と半ば人間不信になりつつ、日本にいちゃこんな方々とは一生話せないなと痛感。日本でもおなじみの企業のTOPが社長の名刺持って「ハーイ♪」って言ってくるし。



さて、そのお見合いパーティ(ではなくマッチアップ)が終了すると、すぐさまネットワーキングタイム⇒ディナーへ。混乱していた頭を整理すべく冷たいビールをガブガブ飲みながら周りにいる方々と話をするとそれがまた面白い。ASEANやAPACを見ている人間の知識は非常に高く、そして日本市場にも興味を持っている。


ただし、このレベルの人間になると既存の市場をどう攻めるかというちっぽけな戦争論ではなく、市場をどう創っていくか、消費をどう動かしていくか、消費者や社会に対してどのような価値を創造できるかという視点で物事を考えているので、話してて楽しくて仕方なかった。彼らは各国のPESTに興味を持っているので僕に対する質問もそれに関連してくるものの、とにかく楽しい。マーケティングは戦争だと言う人たちの気持ちは分からんでもないけど、マーケティングはやっぱりこうでなきゃ。


そういう話が会場のいたるところで議論され、お酒が進むにつれて全員のテンションも絶好調となり、ただでさえ暑いプーケットの夜に暑苦しい議論が延々と深夜(早朝orz)まで続くこのサミットは常に刺激的であり、これだけ勉強になる飲み会は存在しないなと感じる程に収穫がありました。僕もかなり飲んだのですが、英語での会話や内容が高レベルで集中していたのか、全く酔っ払わず。


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暗い・・・



二日目の午前中は早朝からイベントがてんこ盛り。Nielsen、Eyeblaster、Millward Brown、F5の講演が立て続け。


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プレゼンが上手いのはこのレベルになると当たり前ですが、それよりもとても興味深い内容の話が次々に繰り広げられました。例えばこれ。


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日本でも話されてますよね。別にソーシャルメディアが出るずっと前から企業とユーザ/消費者との会話や対話なんて昔っからある。本質は変わってない、と。


海外のカンファレンスに参加するのは今回が初めてだったのですが、驚いたのは参加者の講演者に対する質問の質と量。質問が次々に飛ぶものの、ほとんどが「Oh, that's a good question.」と講演者が思わず言ってしまうほどの本質に迫るようなものばかり。(Oh, that's~~というのは、答えにくい質問に対するセリフです)質問者も自分が納得いかなければ何度も質問していましたが、これは日本にはないですよね。日本は適当にごまかされても「ありがとうございました。」で終わってしまいますし。



講演が終わると、今回注目していたGroup M、Google、Yahoo!、Microsoft、BBC.comの5社によるパネルディスカッション。


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各社Twitterを注目していたものの、やはり競合が(しかもアジアTOPクラス)が集まると発言のひとつひとつが大きな意味を持つので、各社控え目な発言に終始した印象を受けました。ま、仕方ないんですけどね。



午後はまるまるアクティビティ。ゴルフ、ボーリング、ビーチバレーの3種から選択でき、僕はビーチを選択。いやいや、ここはビーチでしょうやはり 笑。


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4チームに分かれてトーナメント勝負をしましたが、僕のチームは1回戦であえなく敗退。仕方ないので(?)飲むことに。カジノ会社、投資銀行、映像会社、Agencyなどと語り合いながら東南アジアの政府規制の厳しさを理解すると共に日本は楽チンだなぁと感じながら遠くを見たりして過ごす。



その夜はビーチでディナー。生バンドもあり改めてサミットの規模に驚愕しながらもイロイロ会話。(この日僕は早めに帰ったのですが、朝方までビーチで飲んでたらしい)


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※Ad:techブログからの引用



三日目も朝から講演講演でしたが、この目はデーブルワークがあり、今サミットで初めてディスカッションする場が持たれました。もっとも、VPとかDirectorとかPresidentとかの肩書を持った方々に混じりSenior Managerがぽつんと一人でしたが(僕)。詳細は書きませんが、参加者の視点はとても高く、ブランディングやマーケティングの大枠の話に終始しており、戦略や施策の話は殆ど出ませんでした。興味深かったのは、ASEANのTraditional Agencyさんのデジタルに対する知識が低いという話で盛り上がったこと。とりあえず、「日本にも同じ議論がありますが、Agencyさんを企業のマーケティングの課題にしてはダメですよね(キリッ)」と言っておきました。


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今サミット最後のキーノートはInnovize社。スライドシェアに上がっているので紹介させていただきますが、これはとても良かった。日本でも同じ講演をしてもらうときっと収穫があると思います。まだ見てない方はぜひどうぞ↓


Breaking New Ground - Mike Langton, Innovize

http://ow.ly/1F17p



サミット最後のディナーは野外ステージで生バンドを見ながら。サミットの規模や質の高さに感覚が麻痺しつつあった脳でも「これはヤバい」と感じる程の豪華な晩餐で、改めてこのサミットに参加できたことに感謝しながら美味しくイタダキました。(抽選の賞品の中にAd:tech Singaporeへの招待券があったのでドキドキしましたが、もちろん外れました 泣)


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今回参加してみて、この規模には本当に驚かされました。サミットの主旨はネットワーキングですが、ネットワークできる人間のレベルが半端ない。日本にいては絶対にお目にかかれないであろうアジア統括レベルの輪に混ざり酒を酌み交わし、時にはバカ話に花を咲かせるなんてiMedia Brand Summitでなければできないこと。


また、参加者の視野の大きさを認識できたのも大きな収穫でした。アジア各国を統括している人間の集まりということもありますが、ブランド側は5年後10年後を見据えてマーケティングをやっている。PublisherやAgency、テク企業も同様。テクノロジー企業に関しては、単純なツール紹介ではなく、企業スタンスや将来的な展望、野望など、弊社にお越しいただく営業さんからは知りえないであろう情報をゲットできたことは非常に有意義な経験でした。ツール開発に隠された苦労や崇高な意識など共感できる領域が多々あったし、それを共有するだけでツールの信頼度もUPしましたし。また、モバイルの未来はこれだけ凄いんだ、俺は人生をかけている、と真剣にアツく語る人間と話をするととても気持ちがいいですしね。(酔った勢いかもしれませんが 汗)


あえて言わせていただくと、日本人はもっと視野を広げるべきだと思う。そしてどんどん海外で仕事をすべきだと思う。サミットで出会った人間は母国語が英語ではないものの英語という共通語の下に集い英語で激しく議論をしていた。僕も含め英語が堪能ではない(or発音が聞き取りにくい)人間も多かったけど、みんな一生懸命自分の意見をぶつけ、酒を片手に意気投合する。


サミットはそういう、普段出会うことのない人間が一同に会し、意見をぶつけ合うことで、至る所で化学反応を起こしていく、そんな魔法の国のような印象を受けました。


そんな素晴らしい機会に巡り合えたことを、とても感謝したいと思います。招待してくれたPaul、ありがとうございます。そしてそのきっかけを作ってくださり、且つ貴重なアドバイスをいただいた大島さん、本間さん、高広さん、武富さん、山本さん、渋谷さん、佐藤さん、中村さん、かなえさん、ありがとうございます。


このサミット、ぜひ日本でも開催させましょう。ぜひぜひ、絶対、必ず。



ちなみに今回交換した名刺はこんな感じです。


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アジアのお偉いさんが200枚くらいあります。




今日は妻の誕生日。

妻として、母として、女性として、日々精力的に活動する彼女。

体調がどれだけ悪くてもやることはキッチリやってのける。

子どもたちがすくすく成長できるのは、彼女のおかげ。

僕が安心して仕事に没頭できるのも、彼女のおかげ。

僕が外で安心して酔っ払えるのも、彼女のおかげ。


誕生日を迎える度に、改めて感謝の念を抱く。

いつも有難う。そしてこれからもよろしく。



iPhoneからの投稿

今年に入りソーシャルマーケティング議論が俄然活発化してきましたが、きっとこれは歴史上で新たな手法が確立される度に行われてきた議論なんだろな、と感じています。


ということで僕も僕が考えることを記しておきたいと思います。何年か経ってこのエントリを見た時にどう思うかを楽しみにしつつ(笑)


僕は、ソーシャルに関してはアダムスミスの「神の見えざる手」ではないけど、市場原理主義というか自由主義というか、極力ユーザーが自由に活動できるようにしなければいけないと考えています。政府が経済/市場に干渉しすぎると活性化が失われ社会主義ぽくなってしまうのと同様に、ソーシャルも政府や企業が干渉しすぎるといろんな歯車が狂い、全体の動きを鈍化させ、発展すら止めてしまうような気がしていて。


全てのユーザーが自由に活動することによって、例えばコミュニティが自然発生したり、集合知が自然と生まれたりする。個々のユーザーがそれぞれ自分の利益を追求することによって、その動きがソーシャル全体の活性化や発展に繋がっていき、まさに神の手が働いているかの如く良いところで纏まるのではないか。そういう気がしています。


勿論、市場原理主義の結末は皆さんご承知の通り。行き過ぎた資本主義マインドによって市場はマネーゲームの場と化し、過剰生産/過剰消費の流れの中で巨大な貧富の差が生まれました。リーマンショック後は、自転車のチェーンのような役割だった「お金」の流れが止まり、自転車はパタリと止まった。ただ、貧富の差は縮まるところか広まった。それが末路(というか今)。


あ、ひょっとしたら、市場原理主義の中の「お金」がソーシャルの中での「情報」なのかもしれません。世界中にいるアルファユーザーが世に放つ「情報」は様々なソーシャルメディアを介して社会/世界をぐるぐる回り、各ユーザーによってどんどん増幅され、巨大な集合知が出来上がっていく。偏った感情さえも世界をぐるぐる回るうちにそれが既成事実化され、世論となり、強大な力を生み出していく。


ただし、そんなのは昔からあった。著名人がTVCFに出るのもそうだし、PPPも同じ。父親が奨めてくる書籍も同じ。(かな?)


その『情報』ですが、怖いのはアルファユーザーの声が『神の声』となり、ユーザーは『神の声』を全て鵜呑みにしてしまうこと。そうなったらきっと危険な社会になっているのでしょうが、そこは人類の叡智。ユーザーは個々の判断で情報の良し悪しを判別し、性善説の下、エミューンシステムが作動してくれるでしょう。


ちと脱線しましたが、僕はやはりソーシャルはユーザー主導であるべきだと思います。じゃあ企業は入っちゃイカンのか?ということではなく、入るのであればあくまでユーザーと同列に存在し、上でも下でもない。


ソーシャルの、ソーシャルによる、ソーシャルのためのソーシャル。


ソーシャル原理主義。



んー、よく分からん文脈になってもうたけどまいっか 汗



このブログをご覧の皆さま、




すごい出来事が起こりました。




コレ↓




ゴウブログ-あいふぉん



んあだ二日よ肉


か、もお



・・・お肉は二日だそうです。怒られました。。ガクリ






というのは冗談で、


これはなんと、息子が私宛に妻のiPhoneから送ってくれたメールです。



何がスゴイって?



息子は今、1歳0ヶ月


まだスタスタと歩いていません。


1歳0ヶ月の子供(というか赤ちゃん)がiPhoneでメール。。。


すごくないですか? 笑




iPhoneからメールを送信した最年少ギネス記録は1歳7ヶ月。


現在2歳と2ヶ月になる娘がその記録のレコードホルダー。(勝手に)




これが当時、娘が私に送ってくれたメール↓



ゴウブログ-うば?


む。姥。


(その時のブログはこちら






・・・はい。もちろんギネスは大嘘ですが(笑)、1歳でメールを送れる人間が大人になったときにはどのような世界が待っているのか、かなりドキドキワクワクです(`・ω・´)


最近広告会社さんや事業主とお話をさせて頂くと、『昨今の消費者やパーチャスファネルは変わってきた。だから広告展開も変わらなければならない』という話をよく聞きます。


はい、同感です。僕もそう思います。変わらないものと変わるもの、変わるべきものと変わるべきでないものは色々存在しますし。


でも、世の中にはすごく偏った考えを持った方もいらっしゃいます。


例えば、今までのCPA重視のバリバリの営業だったのに、急に『時代はSMMです!』とか『PPCやアフィリエイトはもう古い。今こそブランディングです!』とか言い出してCPAを無視する方がいたり、『これからは消費者と対話しないといけません!』『(僕)どうやって対話しましょう?』『それが分からないんですよねー』という悲しい対話をする方がいたり 汗


僕は、CPAは(とりあえずAは顧客獲得単価)いつになっても重要だと思います。CPAが予測できミートできなければ会社の経営/成長戦略なんて立てられません。それは昔っから変わってない。そして、短期的/一時的なCPAばかり求めていてもダメなのも昔から変わってない。


ただ、CPAばかり見てても痛い目に遭います。アフィリエイトが隆盛を極めた数年前、多くの企業はCPA以外のKPIもシッカリ見てた。見てなかった企業は自転車操業状態に陥り、成長してるようで実はしてなかったかもしれません。例えば、CPAばかり見てた陰に社内の効率化やバリューチェーンの最適化が遅れているようであれば、そのシワ寄せが来ている今、結果的に全社のCPAが相当悪いことになっているでしょう。


CPAをトコトン追及するダイレクトマーケティング、対話を進めるソーシャルメディアマーケティング、その他SP、PR、IR、CRM、(もう1つの)CRM、そして社内リソース/バリューチェーンの最適化というのは、全てが密接に絡んでいます。そのどれもが大切であり、どれかひとつだけやればOKとかいうモノでもありません。勿論その優先順位付けは企業(業界/業態/規模/時勢 etc)によって異なりますが。加えて、(死語ですが)オンラインとオフライン、アバブザラインとビローザラインというものも、密接に絡んでいるのは昔っから。どっちかだけやればいいものでもありません。


全体のストーリー(経営戦略)があり、そのシナリオをひとつひとつ落としていく過程で、先入観が先走り、施策が上記のどれかに偏ってしまうのは、僕はマーケターの怠慢でしかないと思います。会社の成長戦略を元に広告宣伝費を最適配分するべきなのに、ハナッからどれかに偏っていてはいけない。


例えばPL上の宣伝費率が総売上の5%だとしたら、投下する費用を最低でも20倍の売上に繋げなければなりません。つまりCPA無視というのはあり得ない。そこから考えれば、広告ではなく社内の業務支援/改善ツールに投下したら中長期的に見れば効果は上回るかもしれない。とか。


次世代メディアマーケティングの序文でも取り上げられていましたが、PPCの効率改善を考える際にCVRを0.1%改善することだけに知恵を集中させるのではなく、そもそも離脱している90+%の中から0.2%取るほうが打ち手はたくさん出てくるし、なによりも楽チン。


分析に関しても同じ。例えばPEST分析をやるにしても大まかにざっくりばっくりやるのではなく、商品別/地域別/性別/年代別…など細かくやりつつ、Web上のPESTもやるべき。そしてWebのPESTは相当早いスピードで動いているから定期的に。


要は全体を鳥瞰しながらバランスを見て展開をするのが今まさに求められていて、TVCFやらないとなんか怖いからついやっちゃうのではなく、ウチはCPA○○円のアフィリエイトしかやらないよーでもなく、時代はソーシャルだから広告は全部やめてソーシャルやろうよでもなく、有限の広告予算をどうやって最適配分するかが今のマーケターには求められていると思うのです。


ちと支離滅裂になりました(汗)が、最近感じていることをつらつらと残しておきます。


気がつけば3週間ぶりのエントリ。。。


皆さん、あ、あ、、、明けまして、おめでとうございますっ!!角松


ブログの更新を楽しみにしていただいた方、更新せずスミマセン。

ブログの更新を楽しみにしていなかった方、更新してスミマセン。

今年もどうか、ご贔屓ください。



さて、


2010年を迎え、今僕はとてもワクワクしています。

それは、なぜか僕の周りは様々な事がうごめいているから。

グランズウェルのようにいろんな情報が動いているから。

でも、今年は僕の人生の中での重要な1年になるような気がしています。

確証はないけど、確信しています。



さてさて、今年の抱負を。(遅)


2010年、僕が直接手がけるマーケティング領域を4つに分けました。


①ダイレクト・マーケティング

②ソーシャル・メディア・マーケティング

③コンテンツ・マーケティング

④コーズ・リレーテッド・マーケティング


①~③は担当者を配置し、④は僕自身が手掛けます。勿論これら以外にもPRやインターナルマーケ、全社の成長戦略やR&Dなど、僕に与えられたミッションは多くありますが、特に注視するのはこの4領域。


広告が効かなくなってきた~と言われる今、時代はソーシャルだろ?と言われる今、コンテンツ屋が生き残るんジャイ!と言われる今、いやいや今こそCSRでしょーよと言われる今。


僕は、それぞれの領域を単品でやっていても効果はあまり出ないと考えています。いや、効果はあるんだけど、可視化されにくいと言うか。ただ、この4領域をパラレルで実施できれば、足し算ではなく掛け算で効果は向上していくはず。だからこそ注視したい。


それぞれの施策の弱点を補完するための残りの施策。それぞれの施策の影響力を強化させるための残りの施策。One for allAll for one。互いに刺激し合い、互いに成長していく。そんなイメージ。


とは言っても、何でもかんでも全力で(特に予算)できるハズはありません。予算や会社の成長戦略を考えながらそれぞれに優先順位をつけ、展開をしていきたいと思います。ちなみに今の優先順位は①~④の順番通り。会社の直近の利益は最重要で追い求めていきます。それをやりながら他を、ということです。



さて、と。


僕は今年で35歳。35歳といえば、記憶に新しいところだとアンディ・フグやお笑いのカンニング・中島氏が亡くなった年齢です。少し遡ると正岡子規や近藤勇、土方歳三。もっと遡るとモーツァルトが亡くなった年齢でもあります。人生も半ばに差し掛かり、偉業を成し遂げる人間も多くなってくる35歳、僕もそれなりの考えを持たないといけない。四捨五入すると40歳だし。



オシ、がんばりますか!かお