国宝
またまた1年ぶりの登場、hitoです。
お久しぶりです。
今気づいたのですが、アメーバブログに移転してまる7年が経っていました。
プラス、なつかしのヤフーブログ時代が4年半。
通算して11年経ってる!!
私も年を取りましたね。
さて、ついこの間、映画を見ました。
日本映画【国宝】です。
世界的にも絶賛されていたので、いつかは見なきゃと思っていましたが、
ようやく視聴する機会に恵まれました。
私が韓国もの、特に韓国映画が好きな理由は、
「息もつけないほどのめりこんで見るあの恍惚感」なのですが、
まるで【アシュラ】を見た時のような臨場感に
3時間、息をころして、時には口をぽかんとあけて、スクリーンから目が離せませんでした。
前置きはこれくらいで、【国宝】を語りますよ。
ネタばれしてますから、視聴済みの方はおおいにうなずいてくださいね。

あらすじ
長崎・立花組の跡取りとして生まれた喜久雄。
その美しい顔立ちを生かし、大勢が集まった宴会の余興に女形の芝居と舞を披露する。
しかし、突然のカチコミで、宴会は阿修羅と化す。
なすすべもなく、一方的に立花組衆はバッタバッタと切り倒され、
組長である喜久雄の父は発砲され、喜久雄の目の前で壮絶な死を遂げる。
数年後、生涯孤独となった喜久雄を救ったのは、歌舞伎界の花井半二郎。
半二郎は宴席で喜久雄の女形の才能を見抜き、彼を息子として迎え入れたのだ
花井一門には一人息子の俊介がいた。
梨園の御曹司として将来を約束され、稽古に励む俊介だが、
喜久雄の出現で内心面白くない。
それでも二人は切磋琢磨し、ついには競演デビューが見事大当たり。
二人は一躍スターに躍り出る。
喜久雄と俊介。
花井一門では俊介が光で喜久雄が影。
それが、歌舞伎界という芸がすべてな世界では、
歓喜と絶望、信頼と裏切りといったシーソーゲームの中で、光と影の位置づけが逆転する。
それでも生涯のライバルとして魂を交歓し、芸に生きる姿勢を失わず、
ついには、最後に生き残った喜久雄が【国宝】へと駆け上がる圧巻のクライマックスを迎える。
(あらすじ by hito)
見どころ1 粉雪の場面
冒頭から緊張感が走った極道の抗争。
雪が積もる庭先に、血しぶきが飛び散る。
父が目の前で無残に殺され、まるで追悼のように粉雪が舞う。
暗闇の中の粉雪は、舞台の演出のように美しく、喜久雄の心に深く刻まれた。
喜久雄と俊介の初舞台は大成功を収めた。
恍惚と脱力の中で、喜久雄はあの粉雪が舞う景色を見る。
舞台で粉雪が降るはずはないのに、確かに喜久雄は見たのだ。
私の推測だけど、あの粉雪は父からのメッセージではないかなと。
そして、この景色こそが、喜久雄が生涯探し求めていた景色。
生涯孤独だった喜久雄へ父からのメッセージ。
「国宝」となった喜久雄が舞台で見たのは・・・。
みどころ2 悪魔に身をささげた喜久雄
喜久雄は娘と街角の神社でお願い事をした。
日本一の役者になれますように。そのためだったら悪魔に身をささげても。
喜久雄に関わった人々は、みんな幸薄い人生だった。
養父花井半二郎は自身の襲名披露で吐血、帰らぬ人となる。
生涯のライバル俊介にも、病魔が襲い掛かる。
片足の先が壊死し、切断。
喜久雄の女たちも、喜久雄ときちんと添い遂げたものはいない。
芸に身をささげた結果、喜久雄の周りには誰もいなくなってしまった。
見どころ3 歌舞伎役者としての内面を演じる
この映画がすごいのは、主役2人の本物感。
すべての演技を自分たちで完成させた。

李監督は本物の歌舞伎役者を使って吹き替えすることをせず、
吉沢亮と横浜流星に歌舞伎役者になりきらせるために、
当然、舞台で芝居も日本舞踊もやる。
その中で、歌舞伎役者としての生きる内面を演じさせる。
時間とお金が費やされる映画ならでは。
エンドロールでたくさんの"本物たち"の名前が流れた。
あれらの方たちの協力の中で、二人はどれほどの重圧と戦ってきたんだろう。
特に、この主役は吉沢亮しかいないと李監督がキャスティングしたそうだ。
ずいぶん前に、【キングダム】の吉沢亮を見たとき、主役の山崎賢人が霞んで見えた記憶がある。
それくらい吉沢亮の存在感がすごかったのだが、
この【キングダム】の直後にキャスティングしたという記事を見て、やっぱりなあと思った。
対して横浜流星も想像以上によかった。
劇中「曽根崎心中」は2回使われた。
1回目は、喜久雄が花井半二郎の代役を務めたとき。
横浜流星ふんする俊介は、喜久雄のあまりの才能に嫉妬し、花井一門からに逃げ出してしまう。
そして2回目。
片足となった俊介が、もう一度舞台に上がりたいと熱望し、選んだ演目が「曽根崎心中」。
お初という役どころが、「心中する=死に逝く」という設定。
しかも、演じる俊介自体が、片足でつまづき倒れ、起き上がってもまた倒れ。
横浜流星があの場面を見事に演じた。
吉沢亮も横浜流星も、一生涯にあたるかどうかわからないほどの貴重な役を経験できたなと、親心のようにうれしくなった。
3時間という長丁場ではあるが、まったく退屈せず、初めて時計を見たのがあと10分で終わるという時でした。
すごい緊張感でした。
劇場には400人くらいいたけど、みんな息していたかな?と感じるくらい、沈黙が3時間続きました。
それくらいみんな本物感に圧倒されていたのだと思います。
今年も、レビューを上げるのはもしかしてこれっきりかもしれないけど、
見て、ブログに残せて良かったと自信をもってお薦めできる映画です。
画像引用:国宝 : フォトギャラリー 画像(35) - 映画.com
●hito基準による評価(10点満点)

