過去にこだわってはいけない、大切なのは未来だ。希望と目標を持って挑戦し続けろ!とは、ありきたりの励ましの言葉だ。
60年近く生きてきて、これから長くても20〜30年、圧倒的に過去の方が長いのだ。
両親や兄妹との幼き日々、初めて飼ったペットの喜び、楽しかった日々、そして酷い死に方をしたペットへの悲しみ、父の死、寝たきりになった母への思い、会社に入り、結婚し、子供を授かった喜び、子育ての大変さを味わい、リストラが吹き荒れる中頑張った仕事、挙句に舐められ、無茶な業務を押し付けられ、精神的におかしくなった日々、無職の中、資格を取り再就職を繰り返し苦しんだ日々、それらは未来に迎える日々より決して軽い、そして見向きもする必要のない日々では決してない。
否、むしろこの歳になると過去の日々の方が圧倒的に大切にすべきなのかもしれない。