今回の事故となったツーリングは、
本当は、
お誕生日キャンツーの予定でした。

あの日は帰宅後、
娘さんの顔見るなり、
事故っちゃったよぉ。。。
バイク壊れちゃったよぉ。。。
怖かったよぉぉぉぉ。
と、大泣き。

そんな私を前に。。。

手が痛くて着替えで困ってる私を、
傍観してる娘さん。
「なんか、自分で出来そうかなって。」

上下プロテクター付きバイクウェアで、
人行き交う札幌駅で乗り換えという、
恥ずかしさを味わった私に、
「列車の旅してきたの〜?」
とか言う娘さん。

ガックリ無言でいる私に、
普通に、
学校生活の報告をしてくる娘さん。

いつも通りの娘さんがいる、
いつも通りの暮らし。

娘さんのクールさ。
それが、
どんなに幸せなことか。

でも、
徐々に右手が腫れてきて、
痛みが出てくると、
着替えも、髪乾かすのも、
娘さんが手伝ってくれました。
写真の左側が右手なんですが、
その日のうちに、
小指側が青ずんで少し腫れてきてました。

娘さんに、
ごめんね。。。
バイク乗るの止めて欲しい?
と聞くと、

「え?何で謝るの?」

「お母さんの好きにしたら良いよ。」

とりあえず、今は、
バイクも無いし、
手も動かせないし、
どうするか、自分で決めるね。

「うん。」

「でも、
 部活中、先生に、
 ちょっと来なさい、とかって、
 呼ばれなくて良かったよ。」

あー。
1番ヤバいやつね。。。

お母さんも、
娘さんのことしか頭に無かったよ。

娘さんの進学。。。受験。。。!!
とか、
めっちゃ現実問題考えた。

「出る前に、
 事故らないでねって言ったのにねー。」

そうそう、
珍しく、声掛けてくれたよね。。。

はっっ!!
そんな珍しい声掛けがあったからか?!

「えー。
 心込めて言ってたしょー。」

私は、
何かに付けて運が良い時がある。

娘さんとバイクが、
私を、
生かせてくれた気がする。

こんな状況でも、
いつも通り過ごせ、
やりたいことをやれと言ってくれる、
強靭なメンタルの娘さんがいる。

そして、
私がバイクを降りるという選択肢など、
微塵も考えず、
この状況でさえ、
今後のバイクやツーリングの話をする、
最高のバイク馬鹿たちに囲まれている。

自分の当たり前の毎日を、
しっかりと胸に感じられる、
そんな、
44歳のはじまりです。