こんにちは！

自然なネイティブ英語を目指す英語コーチ、よっちゃんです。

本日はノンネイティブでネイティブな英語を喋る

よっちゃんがアメリカで遭遇した、

「試験英語至上主義」に走ったことによる

弊害をお伝えしようと思います！

さて、皆さんは英語学習における一つの学習のゴールを

・英検

・TOEIC

・IEATS

・TOEFL

など、様々な試験に設定ている方も多くいらっしゃり、

その目的も、留学や転職、年収UP、

実務に迫られてなど、様々だと思います。

その試験でハイスコアを取ったなら。

その過程で習得したハイレベルな構文や単語、

イディオムなど、満を持して使ってみたくありませんか？

僕もその一人でした。

米国のビジネススクールに留学するにあたり、

スコアメイクが必要だった試験は

TOEFLの他にGMATというものがあります。

TOEFLは簡単ではありませんでしたが、それ以上の癖者がGMAT試験。

TOEFLは英語を母国語としない留学生のみに適用される試験ですが、
GMATはネイティブも含めた共通試験。

出てくる単語の難易度はTOEFLのそれを遥かに上回り、
更に論理問題や数学、エッセーまで。

MBA受験組は発狂する思いで勉強していたものでした。

関係ありませんが、関東ではGMAT試験は

日比谷の帝国ホテルビル内にある

テストセンターでしか受験できず、

この近辺を通るとGMATで苦労した受験生が、

トラウマがフラッシュバックしてくるので

「発狂の帝国ホテルビル」と、MBA受験界隈では呼ばれていました

そんな血を吐く思いで覚えた単語達。

こうした「高潔な単語」を使うことが出来ると

英語話者の間で持て囃され尊敬されるという、

今考えると俄かに信じがたいお話を、

日本人の方から伺っていました。

今となっては誰がそんなお話されたか覚えておりませんが、

僕も高貴な人間になりたいと思う一心で、

使ってしまったんです。GMAT単語。

いつだったか忘れましたが、

パーティーが終わって皆で少し酔っ払って

車に乗っている時でしたでしょうか。

**びっくりされるかも知れませんが、

一般的に米国では一定量以下の

飲酒運転は認められています。

もちろん州によって規制は異なります。

小さい車に米国人3人と僕の4人が乗っている車。

男が酔って集まると、どの女の子が可愛いだのなんだの、

（申し訳ないのですが）やはり下世話な話題が上がるんですね。

案の定、自分にもターンが巡ってきました。

「おいヨシ、お前はどんなタイプが好みなんだ。

ここではmy wifeとか真面目な回答すんなよ！」

尚、僕は結婚・子連れでもあったので

余計な噂も立って欲しくなく、

また体の大きいこれらの人達は酔うと面倒なので、

シレッと流すつもりでいました。

単純に

I think that girls something else. (彼女凄い美人だよね）

She's a hottie. (彼女は色気がある）

とか、そういう簡単な表現で流しておけばよかったのです。

そこで何故か湧いてきてしまったGMAT単語。

seductive (魅惑的な）という単語に手を出したくなり、

Yeah, I see your point, she's seductive.　

(あぁ、分かる分かる。彼女魅力的だよね）

と言った瞬間、

車の窓ガラスが割れんがばかりに

3人に大爆笑されました。

"Who the hell is using that word in this whole f**king world!!"

"Oh my god, GMAT has completely destroyed his English!!"

「誰がそんな単語使うんだよ‼︎」

「GMATがコイツの英語破壊したな！」

英語ではどのように聞こえたか分からないですが、

日本語で言うなら

「えぇ、彼女は大変お綺麗でございますわ。ｵﾎﾎﾎ」

と真剣に言っているようなモノなのでしょうか。

これ以外にも、今になってみたら分かる、

普段使いしないような単語を使っては

笑われたりしたものでした。

こうした高難易度単語と言うのは全く使われないわけではありません。

単純に「口語」で使われる単語というのは

比較的難易度が低いものが多く使われていて、

「文語（書き言葉）」ほど高難度な単語が使われてもOK、

そんな誰も記してくれていないルールみたいなものがあるんですね。

もちろん、文語でも口語で使ってはいけないとか、そんなことはありません。

ただし、自分みたいに自爆することになります。

（僕の”seductive”を笑った人たち）

もちろん上記は一般論ですが、

口語であったとしても、

弁護士や会計士など

専門性の高い仕事に就いている人達や、

Statement（声明）を発したり、

オフィシャルなアナウンスを行うときなどは、

通常の話し言葉で用いられないような

難しい単語はチョイスされることもあるでしょう。

自分の印象ではビジネスも95％以上が日常会話の表現を使いますし、

日常会話は本当に基本的な単語ばかり使われます。
何も敢えて難しい単語にトライしようと思わなくても大丈夫です。

仮に使ったとして、不自然に聞こえても

「外国人が頑張って英語喋ろうとしてる」と思ってくれるので、

間違いを恐れなくても大丈夫。

ただ、自分のように気心知れた仲間との間で自爆用語使うと、

爆笑の対象になってしまいます。

僕の結論は、ネイティブとの会話に於いて、

単語も表現もシンプルに徹した方が勝ち、
難しい単語は必要な場面でしか出さなくて良い。

そうした方が相手にとっても分かり良いし、何より自分が伝え易い。

言葉は見栄を張るためにあるのではない、伝えるためにあるのです。

もちろん、現地にお住まいの方は

日本では聞き慣れなかった口語表現に沢山出会っていくでしょうから、

最初は無理して使わず発声はシンプルに徹し、

現地の表現が耳に馴染んできたら、徐々に使っていく、

（若しくは覚えるために敢えて積極的に発して行っても）

という方法でいいのだと思います。

この原則に立ち返った時。

試験英語で高得点を取ることは

"seductive"なことは理解します。

でももし転職目的・年収UPだけではなく、

実世界で使いたい英語を目指していらっしゃるなら。

仕事で使う専門的な表現以外、

そんなに難しい単語覚える必要もありません。

一生使うことのない難しい単語1000覚えるよりも、

実用的な表現を100、体に染み付けることのほうが、

僕は大事だって思っています。

試験はそこそこにして、そろそろ使うための練習に移行してみませんか？

もちろん、でも英語の目的は人それぞれです！

本日も最後までお付き合いいただき、有難うございました！

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高知県生まれ・高知県育ち。
英語を学び始めたのは義務教育の12歳から。

幼い頃に観たホーム・アローンで海外にあるキラキラしたイメージを追いかけることがモチベーションで、それ以来25年間英語を勉強してきました。

アメリカに数年間住んだけど日本でも十分に英語を伸ばす事ができた。
その結果、アメリカで「何州出身なの？」とネイティブと勘違いされたこと多数。
　
その経験から、
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生まれ育ち日本 | 大学で英語特級クラス合格→英語に自信→vs帰国子女合同授業で英語力の差に絶望→猛バイト→念願の米留学→カリフォルニア大MBA ネイティブに間違えられた英語コミュニケーション術・自然な英語表現・学習法を発信

試験英語に頼ると起きる、ネイティブ英語とのギャップ