FINALが何とか動作できたので、他の部分のレストアを進めます。
IF UNITの全電解コンデンサーと半固定抵抗を新品に交換します。さらのAF UNITの電解コンデンサーと半固定抵抗も新品に交換します。取り外した電解コンデンサーで定格より実測値が10%以上異なる値になったものは全体の約4割、特に220uF, 4.7uF, 33uFなどが多く検出された。測定したテスターの問題もあるかも?
シャーシは傷が多く角などに少し錆が出て来たので艶消しのグレー色のアサヒペイントで塗装しました。少し筐体の色が白っぽくなります。
組み立てして動作確認。半固定抵抗は交換時に元の値に合わせていますが、確認も含めて各部分の調整をします。ALCは7MHzで5W制限に設定します。2SC1969シングルのFINALですのでこの程度が安全でしょう。
ちゃんとしたマイクが無かったので、近くのハムショップのジャンク箱からYM-40を見つけて買ってきました。YM-40マイクと軒下に廃棄同然に置いてあったTR-2200で500円。
マイクを付けてSSB波をモニターします。問題ない音です。
21MHzで1エリアの局と交信(RS51)、7MHzでも7エリア(福島市)と交信(RS59)できました。1.2m程度の短縮ホイップアンテナでの交信ですのでまあまあ良好です。
送信出力5Wながら修理終了でこれでしばらく遊べると考えていました。
その後オークションを見ていると、FT-707S 100W改造品が出品されています。それもなんと元の10Wモジュールもおまけでついているとのこと。100Wに改造したが20W程度しか出ないとのこと。この説明でピンとくる方は、FT-707回路をよくご存じですね。
FT-707のALC回路は10W機と100W機ではIF UNITのJO3のコネクターのピンの位置が異なります。ALC信号のコネクター2ピンを抜取り隣の3ピンに差し替えないといけません。
オークションでこの商品を落札できました。届いたものを確認すると、確かにこのALC信号の処理を変えていませんでした。
まず、入手した10WのPA UNITを取付けて見ます。ちゃんと10W以上出ます。
左は入手した10W PA UNIT、右は私がテストした2SC1969シングルのPA UNIT.
今度は100W PA UNITに付け替えます。この場合、ALC信号のPIN処理はもちろんですが、FAN 動作のためにHPF/FAN CONTROL UNITの交換も必要です。完了してテストすると50Wまで出力が出ますが、ALCを下げてもそこで止まります。調べるともう1点調整ケ所がありました。Rev ALC信号です。FINAL Trの保護のためSWRが高くなると出力を下げます。これはRev ALCという信号のVR調整でできます。これを調整して100W出力が出ました。ALCを100W制限で設定します。またSWRが3以上になると出力を制御するように設定します。
100W PA UNIT
HPF/FAN CONTROL UNIT
思わぬ100W機の入手で、100WFull PowerのFT-707を完成できました。どちらの本体を使うかというと、もちろんこれまですべての電解コンデンサーや半固定抵抗を取り換えた元のFT-707Sです。これにはもう1つ理由があります。元々入手したFT-707Sは後期モデルでRF UNITがPB-2201というものです。後で入手したFT-707S 100W改造品はRF UNITがPB-2093Aです。後期モデルはRF初段入力のバンド同調回路が2重同調でバンド幅を確保しています。
これでしばらくHFで無線を楽しめます。コンデションも良くなってきていますので楽しい無線ライフです。
以上でFT-707S 100W機のレストア完成です。






