木塚灯夜の海外生活ブログ9(中国江蘇省興化&泰州靖江)+韓国 -3ページ目

木塚灯夜の海外生活ブログ9(中国江蘇省興化&泰州靖江)+韓国

中国江蘇省在住 元英国系企業勤務 中国人と国際結婚した日本人♂のブログです

木塚灯夜です。

 

昨晩10月31日に、Yahoo Newsで時事通信が以下のようなニュースを発信していました。

 

https://news.yahoo.co.jp/articles/41f4edef452a1e5a7116cd7f871ec903ab64c099

 

 

 

日本のニュースは、部分的に切り取って、自分の都合のいいように、あるいは読者が食いつくように書く傾向があるので、情報元がどのように書いてあるのかチェックしてみました。

 

情報元は、共産党理論誌「求是」ですね。

 

http://www.qstheory.cn/dukan/qs/2020-10/31/c_1126680390.htm

 

 

全体を読んでみると、非常にまともなことが書いてあります。

全体で6つの部分に分かれて書かれており、それぞれ

1.内需拡大

2.サプライチェーンの改善、安定化

3.都市戦略(過度な人口集中を避け、分散させ生活環境を改善的な内容)

4.科学技術の改善と技術創出システムの創設

(ここで、基礎科学の重要性を説いてます。結構いい話)

5.人と自然の共生

6.公共衛生の強化

 

若干意訳的なところはありますが、こんな感じです。

で、今回問題になったのは、2の部分ですね。

結論から言うと、確かに言ってますね。

 

この2の部分をもう少し詳しく見ていきます。だいたいこんな感じ。

 

今回のコロナによって、中国の産業チェーン、サプライチェーンの潜在リスクも見えてきた。コロナのような予想外の事態が起こっても対応できるよう、供給元は複数持つようにすること。

今、コロナから復興中であるが、単純にコロナ前と同じにもどすのではなく、これを機により高度な発展を目指すべきである。

一つは、産業に置いて、非常にキーとなる技術を持つこと。業界内で世界を引っ張っていく地位を確固たるものにすること。外国の中国に対する依存度を上げ、供給ストップをちらつかせることにより、外国に強力な威嚇能力を形成すること。国際的に何かあっても、対応できる国内サプライチェーンの形成。

 

問題の部分はこれですね。


一是要拉长长板,巩固提升优势产业的国际领先地位,锻造一些“杀手锏”技术,持续增强高铁、电力装备、新能源、通信设备等领域的全产业链优势,提升产业质量,拉紧国际产业链对我国的依存关系,形成对外方人为断供的强有力反制和威慑能力。

 

はい。確かに言ってます。

ただこれ、習さんが世界制覇を目論んでるとか、悪人だとかそういうことではなく、他人の迷惑はあまり考えない、普通の中国人的な考え方なのかなと思います。

 

少なくとも、習さんが国家主席をやってる間は、こんな感じで行くんでしょうね。53年生まれだから、文革がだいたい13歳~23歳。改革開放が始まったときがだいたい25歳。国際的感覚がまったくない中国ローカルの時代の人ですね。もう少し国際感覚のある70年代生まれの人が主席になるまで、あと10年は待たないといけないのかもしれません。

 

では、また。