知り合いの勧めもあり、ここ数日で以下の本を読んでいました。

東野圭吾さんの本を読むのは、実はこれが初めて。知り合いはこれを読んで泣いたという話をしていましたが、私は泣きませんでした。私滅多なことでないと泣かないので。

ただ、その知り合いからは男性は絶対見た方がいいと言われていたので、それなら読んでみようかと思いました。

読んでみての感想・・・。

一言では表しづらいところはありますが、確かに女性はこの手のストーリーは泣くよねと感じました。

とある殺人事件で、あっと驚く事実も発覚するのですが、人間の思い込みやすれ違いが重なって、殺人事件が起きてしまうということを表現している感じ。

認識技術的に言えば、殺人事件という認識の結果物に様々な人のアルゴリズムや脈略が働いているのがすごく伝わってくる感じ。

それぞれの登場人物の言動や行動、そしてその裏にある思考、感情、イメージをバランスよく表現している感じがしました。これはかなり著者の整理力がなければ描けない世界ではないかなと感じました。東野圭吾さんが人気作家である理由が少し分かった感じがしました。

また主人公の1人である刑事もまた自分の家族関係で衝撃の事実が判明して、そこからその義理の姉の家族の衝撃的な事実も判明するみたいな感じ。

誰か特定の1人を主役にしているというわけではなく、登場人物複数を主役にしている感じがしました。

このストーリーには、LGBTQやジェンダーバイアス、体外受精などの社会問題も絡めて表現してくるので、いろんな解析が出てきそうですね。

読んでいて、いろんな問題が複雑に絡み合って読めば読むほどのめり込んでいく感じがしました。面白かったですね。

希望の糸 ネタバレ注意