ある生徒に説教したことです。
その生徒には、
ある問題集のPart1~Part3を
やるように指示を出しました。
そのとき、生徒が言いました。
「Part1~Part3までは覚えきれないので、
Part1だけやることにしていいですか?」
このセリフを聞いて
僕が激怒したのは言うまでもありません。
「僕が『やれ』と言ったのはPart1~Part3までだ。
自分の都合で勝手にやるべきことを減らすな!」
ちなみに、当該生徒には、
半年くらい前から同じ課題を出し続けています。
その度に、
「覚えきれないからPart1だけ」と言って
課題に中途半端にしか取り組んでいません。
そのくせ、Part1すらいまだに覚えてきれていません。
(当該生徒は何度も僕に叱られています……)
僕としても、
生徒が本当に覚え切れないなら
課題の量を減らしても構いません。
ただ、そういう選択をした場合、
生徒には志望校を諦めてもらうしかありません。
今この時期に何をすべきか?
どのくらいの量をこなさなければならないか?
そこを考慮した結果として
Part1~Part3を課題に出しているわけです。
しかし、それをこなせないというのなら、
単純に「志望校を諦めろ!」という話になってきます。
こうした話は受験に限らず、
社会人生活や大学生活でも同じことです。
会社に勤務していて、
「1週間後までにAとBとCを終わらせるように」
そう部長から指示されたとします。
それにも拘らず、
「自分には無理なのでAだけ終わらせました」
ということが許されるのですか?
大学で学期末にレポート課題が出されました。
「▲日までに3冊の本を読んでレポートを作成しなさい」
これに対して、
「3冊を読み切れなかったので
1冊だけ読んでレポートを作成しました」
といって単位を認定してもらえるんですか?
上記の例でいえば、
会社員なら悪くてクビ、
大学生なら単位を落とす、
という本人の望まない結果が待っているだけです。
こんな当たり前のことが、
どうも当該生徒には分からないようです。
理想や目標に行動が伴わないならば、
その理想や目標は捨ててしまいなさい!!
中途半端にやるくらいなら何もやらなくて結構です。
その代わり、自分の夢や希望も一緒に諦めなさい。
楽な道を進むというのはそういうことです。
タイムリミットは刻一刻と迫っています。
もっと危機感をもった言動を心がけてほしいものです。