「覚えられない」と子どもが言うのなら、「覚えるまでやりなさい」と突き放してください! | 江東区の家庭教師&ライターのみみずく~半蔵門線・大江戸線沿線及びオンラインで指導中~

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生徒の宿題に関して、

たまに保護者から相談があります。

具体的には、次のような相談です。


「子どもが『宿題を覚えられない』と言っています」


「覚えられない」という子どもに配慮して

「宿題の量を減らしてください」

「宿題の内容を変えてください」

という保護者も中にはいます。


生徒が大学受験生でない限り、

僕が生徒に大量の暗記課題を出すことはありません。

一週間に暗記させるのは、多くても、

数十個の語句・短文や問題集数ページ程度です。


それでも、多くの子ども達は

「量が多くて覚えられない」と言います。

そうした子どもの言葉に

心動かされる保護者もいるというわけです。


でも、僕は、基本的に保護者の要望には応えません。

僕のスタンスは、次の通りだからです。


「覚えられない」と子どもが言うのなら、

「覚えるまでやりなさい」と突き放してください!


加えて、次のような提案もします。


子どもがその日のノルマを完璧に覚え切るまで、

一切の娯楽も食事も睡眠も禁止してください。


子どもがその日の暗記課題をきっちりこなさない限り、

その子には一切の自由を与えない、という発想です。


子ども達が暗記できないのは、

暗記し切るまで何度も取り組まないから。

子ども達が何度も取り組まないのは、

暗記よりも楽しいことを早くやりたいがために

宿題を適当に片づけようとするから。


こうした負の循環を断ち切るのは、

子どもの生活環境に介入できるご家庭が

その権限を最大限行使することが大切です。


もちろん、ご家庭がその役割を担わなくても、

他の機関が同様の強制力を働かせられるなら

そちらに権限行使を委ねても問題ありません。


塾や学校の中には、

生徒が暗記テストに合格するまで

その生徒の下校を許さないところもあります。


近隣の個人塾にも、

このような方式でテストをしている塾があります。


こうした塾は非常に良心的で、

本当の意味で生徒思いの塾だと思います。


僕も同様のことができればいいのですが、

時間の切り売りをしている家庭教師ですから、

そこまで生徒の面倒を見ることはできません。


そうであれば、僕ができないことを

ご家庭でしっかりフォローしてもらう必要があります。

このようなフォローをできているご家庭だと、

生徒の成績も目に見えて伸びていきます。


もっとも、以上のような強制力行使は、

精々中学生くらいまでしか通用しません。

高校生は言うことを聞かないので止めた方が賢明です。


さて、僕のようなやり方に対して、

批判的な意見もあるかと思います。


「犬猫の躾じゃないんだから、

子どもに強制するのは良くない」


そういう意見を否定はしません。


というか、僕は次のように思っています。


子どもが素直に暗記に

取り組むかどうかは躾の問題である。


子どもが暗記するかどうかという表面的な問題の背後には、

もっと深刻な問題が隠れていることを見逃してはいけません。


子どもが暗記課題を暗記し切れないというのは、

指示されたこと・やるべきことを

最後まできちっとこなせていない

という事実を表しています。


こういう子どもは、大人になっても、

「納期までに仕事が終わりませんでした」

と平然と言い放つ社会人になりますよ。


子どもをそういう「ダメな大人」にしたいのなら、

子どもの「覚えられない」を積極的に認めましょう。


それを望まないのなら、

「指示されたこと・やるべきことを

最後まできちっとこなす」という習慣を、

子どもが小中学生のうちに躾けておきましょう。


僕の力だけで生徒を変えるのは無理です。

ご家庭にも是非協力をお願いしたいと思います。