勉強を人生の縮図と捉えると……~そんな些細なことに対して厳しくするのは何故か? | 江東区の家庭教師&ライターのみみずく~半蔵門線・大江戸線沿線及びオンラインで指導中~

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最近、僕は生徒を叱ることが少なくなりました。


でも、依然として、

生徒に厳しい態度を取る場面は多々あります。


何に対して厳しいのかは生徒によって異なります。

概ね次のような生徒に対して、

僕はかなり厳しく接する場合が多いです。


・考えないで適当に答える。

・分からないことを調べようとしない。

・共通点や相違点を見つけられない。

・読み間違いや書き間違いが多い。

・僕の指示通りに取り組まない。

・考え込んで時間を浪費する。

・見れば分かることを「分からない」と言い張る。

・「分からない」と言い張って、覚えようとしない。


これらについては、一通り記事にしたと思います。


それを読まれた一部の方は、

「みみずくは何て細かいんだろう」

と思われたかもしれません。


まあ、実際に細かいんですがね(笑)


そして、

細かな問題点を僕が厳しく注意する意図は、

保護者や生徒にも中々伝わりにくいんですよ。


保護者の見ている前で

生徒に厳しくすることもあるので、

どうしてそういうことをするのか、

ちゃんと保護者に対しても説明します。


でも、僕の説明に対して、

保護者が納得しているかどうかは疑問です。


まして生徒は、なおさら納得できないでしょう。


勉強を、知識を習得して、

成績を上げる(合格する)目的に限定するなら、

上記のような細かい点をあげつらって

生徒を追い詰める意味は無いと思います。

時間の無駄ですからね。


たとえば、

問題文に書いてあることを見落としているために

その問題を解けない生徒がいたとします。

そういう生徒に対して、

僕は次のように言って突き放すことがあります。


「ヒントはどこかに書いてあるから、それを見て自力で解け」


こういう指示を出すと、

生徒が答を出すまでにかなり時間がかかる場合があります。


指導効率という点で言えば最悪です。

さっさと答を教えて類問を繰り返させた方が効率的です。


それにも拘らず、

僕が自力で解かせることに拘るのには理由があります。


勉強を人生の縮図と捉えているからです。


先の例で考えてみましょう。


勉強におけるヒントの見落としは、

目の前の問題が解けないというだけの話です。

成績が悪くなるとか、受験に失敗するとか、

せいぜいその程度の被害しか発生しません。


でも、ヒントの見落としは、

何もペーパーテストだけの問題ではありません。


人間関係のトラブルや仕事上のトラブルに見舞われたとき、

それらを解決するヒントは必ずどこかに存在するはずです。

でも、そのヒントを見つけられなかったらどうでしょう?


結局、トラブルを自力で解決することができず、

人によっては精神を病んだり、

自らの命を絶ったりするケースだってあるわけです。


最悪な結末を迎えないためにも、

自力でヒントを探す訓練は重要だと考えます。

勉強のように失敗の許される状況下で、

生徒にそういう訓練をしっかりさせておきたいんですね。


そこで培ったノウハウや根気は、

失敗が許されない状況下でも必ず生きてきます。

逆に、訓練を怠った子どもがそのまま大人になると、

失敗が許されない状況下でパニくって自滅します。


勉強と人生とを結びつけることは飛躍でしょうか?


僕は、そう思いません。


もちろん、

僕の言っていることに納得できるか否かは、

人によって異なってくると思います。

結局のところ価値観の問題ですからね。


とりあえず僕の指導方針を示したということで。