宮城県宮城郡利府町に、
九門長者屋敷跡があります。
田んぼばかりの場所に
ひっそりと史跡があるんですよ~
というわけで、九門長者屋敷跡に
みみずくさんが足を踏み入れます
その前に、入口の看板↓
この場所は、
征夷大将軍・坂上田村麻呂ゆかりの場所です!
坂上田村麻呂といえば、
中学・高校の歴史の教科書にも載っている有名人です。
蝦夷征討で功績を上げた田村麻呂は
英雄として語れることが多いわけですが、
まあ、東北人からすれば単なる侵略者ですな……
特に、802年、朝廷に抵抗を続けていた蝦夷の長・
阿弖流爲(アテルイ)を降伏させた話は有名です。
阿弖流爲といえば、田村麻呂伝説に登場する鬼・
悪路王(あくろおう)のモデルであるという説もあります
伝説上の田村麻呂は、
大嶽丸(おおたけまる)や
鈴鹿御前(すずかごぜん)など、
日本各地の鬼を退治するヒーローとして語り継がれます。
ただ、こうしたヒーロー像は朝廷側の見方に過ぎず、
鬼とされた人々が必ずしも邪悪な存在だったとは限りません。
朝廷に従わなかったが故に悪者とされ、
構成でも鬼として語られる人々が気の毒な気もします……
伝説やお伽噺の背景にまで思いを馳せると、
当時の人々の実態が垣間見えますよ
…………
………
……
…
閑話休題。
蝦夷征討関連の史跡としては、
利府町のお隣の多賀城市が有名です。
市の名前にもなっているくらいですから、
多賀城跡は全国的に知られています。
ただ、そうしたメインの史跡だけでなく、
九門長者屋敷跡のようなマイナースポットまで見て歩くのが、
本当の通ってもんじゃないですかね?(笑)
前置きはこのくらいにして、
九門長者屋敷跡の敷地内に入ります
この場所には、神社が建っています。
……にしても、
扁額がただの板ですぜ……
寂れた感じの伊豆佐比賣神社↑
左の方に赤い鳥居が見えるので、そちらにも行ってみます。
祠↓
怖すぎる狐たち↓
何か、祟られそうな、
負のオーラが漂う場所でした……(((゜д゜;)))
みみずくさんは臆病なので、
そそくさと退散しましたとさ(笑)
ちなみに、この場所に関する情報は
こちらのサイト にとても詳しいです。
ご興味のある方は、ご覧になってください!(また丸投げ)
…………
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……
…
最後にちょっと教育的なお話を。
今回、九門長者屋敷跡を訪れたのは、
予定していたことではありませんでした。
この辺りをグルグル回っていたとき、
偶然屋敷跡を発見したんですよ~
ちょっと気になって看板を読んでみたら、
坂上田村麻呂関連の史跡じゃないですか!?
という驚きとともに、
恐る恐る足を踏み入れた次第です(笑)
今回は僕一人でしたが、
もし子どもを連れていれば、
こういうのって本当の教育だと思うんですよ。
ちょっと気になる場所やものがあれば、
足を止めて子どもと一緒に観察してみる
現場を見ただけで情報が不足していたら、
家に帰ってネットなどで調べてみる
(ちなみに、上の記事も調べながら書きました)
観察したこと、調べたことをもとに、
子どもといろいろ話し合ってみる。
(この記事で言えば、田村麻呂伝説と歴史的事実の関係とか)
こういうことを日々繰り返す中で、
子どもの知的好奇心が育まれるのでは?
分厚い参考書を買い与えたり、
塾や予備校に通わせたり、
教育的施設に連れて行ったり……
そういうことだけが教育ではありません!!
日常生活の何気ない現象や
地域の存在するちょっとした史跡、
自然の中で生きている動物や植物……
これらに目を留めてみることこそ、
一番安上がりで、
かつ一番効果のある教育だと思います
九門長者屋敷跡を訪れて、
そんなことを考えてみました♪