12月4日の火曜日。
『その夜の侍』という映画を
有楽町スパル座で観てきました
公式サイト↓
あっ……
もちろん一人で行ってきましたよ~
男一人だよ、男一人!何が悪いっ!!
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そもそも『その夜の侍』を観ようと思ったのは、
ブロ友ぐりこさんのこちらの記事 がきっかけでした。
コメント欄で、憧れの男(ひと)・猫将軍さんが
『その夜の侍』に言及していたので気になったんです。
で、調べてみたら、僕の好みっぽい……
(こちらの記事 に赤堀雅秋監督のインタビューがあります)
しかも、有楽町スパル座で公開中とのこと
さっそく観に行きました!!
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妻をひき逃げされた中村(堺雅人)が、
加害者・木島(山田孝之)を殺そうと
執拗に追いつめていくというストーリーです(((゜д゜;)))
何となくヤバそうな雰囲気の映画ですが、
実際にとてもヤバいです!!
中村と木島がイっちゃっているだけでなく、
彼らを取り巻く他の登場人物も狂気じみています。
木島に酷い目にあわされながらも、
彼から離れられない小林(綾野剛)と星(田口トモロヲ)。
木島に殺された久子(坂井真紀)の兄でありながら、
中村をかばって木島に強請られる青木(新井浩文)。
木島をかくまう警備員バイトの女・関(谷村美月)……
彼ら・彼女らは、明らかに普通ではありません。
ただ、その異常さは僕たちに無縁のものではないと思います。
彼ら・彼女らは、必死で他者とつながろうとするものの、
それが上手くいかないために生きにくさを感じています。
そうした生きにくさが、極端な言動に表れてしまいます。
関由美子は、警備員のバイト中、
木島に言いがかりをつけられて財布を奪われます。
彼女は、財布を返してもらうという条件で木島と肉体関係を持ちます。
そんな関が何故か木島をかくまい、彼に向かって言います。
「なんかいいですね、人がいるって」
いや、いいわけねえだろって感じですね(笑)
とはいえ、
他人と関わることなく孤独に生きる女性にとって、
木島に対する関の感情は理解不能でないと思います。
また、木島との決闘を控えた中村は、
ホテトル嬢・ミカ(安藤サクラ)とホテルの一室で過ごします。
彼は、ミカに「どうしてこの仕事をしてるの?」と聞きます。
ミカは次のように応えます。
「たまらなくヒマだから」
「ヒマ」という心の隙間を埋めるために風俗で働く女。
現代の病理を端的に表しているように思うですが、如何でしょう?
他にも、登場人物の心の闇を描写したシーンが沢山ありました。
これ以上は、ネタバレになるので書きませんが……
「楽しく」「分かりやすく」ばかりが称賛される昨今、
その風潮に対抗するがごとき作品である『その夜の侍』。
観る者の感性次第で多様な愉しみ方があり得ると思います。
久しぶりにステキな作品と出会えました!!
ステキ過ぎて一生懸命観ていたら、
観終わった後に目が痛くなりました(笑)
やっぱり映画はいいなぁ~