防府天満宮*日本三大天神*

社格・旧県社

御鎮座・ 山口県防府市松崎町14-1

電話0835-23-7700

御祭神

菅原道真公(すがわらみちざねこう)

菅原道真公は御父を是善公と申され、御母は大伴氏で仁明天皇の承和12年(845年)625日京都の菅原院で御誕生。幼名を「阿呼」と申され、後の人はその徳を敬慕して「菅公」と称え、古くから文教の祖神として広く敬仰されて参りました。


【毛利元就寄進の石鳥居】


天満宮


菅公は幼少より文学に秀でられ、御年僅か5歳の時、庭前の梅花を見て「美しや紅の色なる梅の花 あこが顔にもつけたくぞある」と詠まれました。



天満宮



また11歳のとき「月夜に梅花を見る」の題で最初の漢詩を作られ、18歳で文章生、33歳で文章博士になられました。以来、学識愈々高まり誠直な政見によって時の宇多天皇の信任篤く、遂に55歳のとき右大臣に任じられ職務を全うされました。昌泰4年藤原氏の陰謀により太宰府に左遷されることになり、公が旅立たれるとき「東風吹かば匂ひおこせよ梅の花 主なしとて 春な忘れそ」と庭前の梅の花に別れを告げられたことはあまりにも有名です。延喜3年(903年)225日、太宰府でお亡くなりになられました。



天満宮



御由緒

防府天満宮は学問の神様、菅原道真公を始め公の御祖先である天穂日命(あめのほひのみこと)・武夷鳥命(たけひなどりのみこと)・野見宿禰(のみのすくね)の四柱をお祀りしています。


【大専坊・元社坊・毛利元就、山口攻めの参謀本部に使用】


天満宮


公は、九州の太宰府に下られる途中、船を当地勝間の浦におつけになり暫くご滞在になりました。ご滞在中、酒垂山にお登りになり、「身は筑紫にて果つるとも、魂魄は必ずこの地に帰り来らん」とお誓いになり、周防国分寺にて家宝の金の鮎12尾を国司土師信貞に託して寂しく旅立たれました。


【手水鉢】


天満宮


延喜3年(903年)公のお亡くなりの日、勝間の浦に神光が現れ、酒垂山に瑞雲が棚引きました。国司は公の御霊がお帰りになられたと、翌延喜4年(904年)この地の酒垂山に社殿を建立して松崎の社と号しました。菅公をお祀りしたお社は日本全国津々浦々に至るまで約12千社ありますが、当社の創建をもって日本最初の天満宮とし、北野天満宮(京都市)、太宰府天満宮(太宰府市)と共に日本三天神と称せられております。


【楼門】

天満宮




楼門の回りには石像・小庭園など見所が多い。


天満宮

最近、撫ぜ牛の頭部を撫ぜた後、自分の頭を撫ぜても代わり倍が無いのは何故?(^^♪




天満宮



【天梅水】

天満宮


現在は使用されていませんが、恐らく手水鉢と吐水龍


天満宮




【小庭園】

天満宮




【本殿・拝殿】

天満宮



本殿は銅板茸入母屋造りで、平安時代の優麗繊細な様式を彩りつつ彩色・彫刻等装飾をさけ、豪華な重層楼門の精緻と対称美を構成する。



天満宮



社殿造替の社史を繰ると、延喜4(904)土師信貞創建、建久6(1195)俊乗坊重源、東大寺落成のお礼に本殿・廻廊・楼門を造替、元徳2(1330)炎上、正平20 (1365)大内弘世本殿再建、天授元年(1375)大内弘世拝殿、応永8(1401)大内盛見三重塔、太鼓楼造営、大永6(1526)炎上、享禄 3(1530)大内義隆再建、のち毛利隆元修造、寛政元年(1789)毛利重就造替、昭和27年炎上、全国から献資を仰ぎ、巨費をもって昭和38 年楼門を最後に本殿・拝殿・廻廊を完成した。



天満宮



御本殿裏手



天満宮



本殿裏手には、愛宕・須賀社など境内社が建ち並んでいます。


天満宮



見えた範囲では、五社の摂末社が鎮まっていました。



天満宮


大鐘楼・横には梅林があり、梅の季節には綺麗な花を咲かせるといいます。

天満宮




春風楼




天満宮


春風楼は十代藩主毛利斎煕が社頭に五重塔の建立を思い立ち文政五年(一八二二)六月大専坊に於いて地鎮供養の祈祷をし釿始の儀を行ったが、資金調達中、天保二年(一八三一)不慮の支障に遭い一時中止の止むなきに至った。

春風楼には昇楼する事ができます。


天満宮


その後、塔の設計を現在の重層の楼閣様式へ変更して明治六年(一八七三)に完工した。この楼の床下の木組は文政年間着工当初の塔の一層軒下に使用すべき組物を使用したもので、当時の面影を偲ぶに充分である。この楼上からの眺望は四季折々まことに絶景で春風楼の名にふさわしい。(由緒書きより)


春風楼内部の彫刻

天満宮




その他、境内には多くの石碑が立ち並んでいます。

天満宮




【筆塚】

天満宮




【御朱印】

天満宮






オリジナル御朱印帳


天満宮




天満宮



残念ながら、見所が多く全てを書く事が出来ませんm(_)m

山口県・防府天満宮でした。