テーマ:椿 

 

●麹菌について

種麹→椿の葉を灰にしたものを撒いて、コウジカビが育つようにする。

ニホンコウジカビの学名→アスペルギルスオリゼー 

アスペルギルム→カトリックの聖水をふりかける道具 

オリゼー→稲

糀 →江戸時代後期に作られた和製漢語。お米に花が咲くように菌糸が育つことから。

坂門人足(さかとのひとたり) 

巨勢山(こせやま)の つらつら椿 つらつらに 見つつ思(しの)はな 巨勢の春野を

 

春日蔵首老(かすがのくらびとおゆ)

 川の上の つらつら椿 つらつらに 見れども飽かず 巨勢の春野は

 

⭐ポイント 

大宝元年の9月 持統上皇が紀伊国に行幸した際に詠まれた歌。 

→大宝令施行後、初の長期にわたる行幸

→大和(京都)〜巨勢(奈良)〜紀伊(和歌山) 

→目の前に椿はない

 

長皇子(ながのみこ)

吾妹子を 早見浜風 大和なる 吾をまつ椿 吹かざるなゆめ

 

⭐ポイント 

文武天皇の行幸の際に詠まれた歌。 

早見浜風→早く見たい、早く吹く風 

まつ→待つ、松

 

物部廣足(もののべのひろたり)→防人 

我が門の 片山椿 まこと汝れ 我が手触れなな 土に落ちかも

 

作者不明 

みもろは 人の守る山 本辺(もとべ)には 馬酔木(あしび)花咲き 末辺(すえべ)には 椿花咲く うらぐはし 山ぞ泣く 子守る山

 

⭐ポイント

みもろ(三諸、御室)→神座、神社? 

椿は古くから神の依代として、神社などに植えられている。

 

作者不明 

あしひきの 山椿咲く 八つ峰(やつを)越え 鹿(しし)待つ君が 斎ひ(いはひ)妻かも

 

⭐ポイント

鹿→珍しい獲物。生け贄? 

斎う→身を慎み、けがれを避けて神を祀る。神の力で守る。大切にする。

 

大伴家持 

奥山の 八峯(やつを)の椿 つばらかに 今日は暮らさね 丈夫(ますおら)の伴

 

大伴家持 

あしひきの 八峯(やつを)の椿 つらつらに 見とも飽かめや 植ゑてける君

 

⭐ポイント 

3月3日に家持が開いた曲水の宴で詠まれた歌。

 

⭐和歌を詠んでみよう! 

あしひきの 桜が峰に うらぐはし みもろに咲ける つらつら椿(太三太)