歯を抜きました。


下の歯を2本抜きました。


歯科矯正も順調に進んでたと思ってましたが、


先生は「受け口さんがねぇー、下抜いて来て!」


んーーんーーー


「はい。。。」


先生「電話して予約しておくから行って〜」


先生の勢いに誰が嫌だと言えよう。。。


その後にふつふつと


なんでも無い歯を抜くことに


非常に抵抗が出てきました。


ランチをしてても気もそぞろ。


娘の話も入ってこない。


怖い。


無くてもイイのだろうか?


年取ったらどうなるのだろう?


イヤイヤそもそもそれまで生きるかも分からないじゃないか!


頭がぐるぐるしました。


あれ?私なんで歯科矯正してるんだっけ?


亀ちゃんが言ったから?


いやいやそれは背中を押してくれただけ。


以前も一度矯正チャレンジしてたし。


そうだ、変わりたかったんだ。


八重歯が嫌だったのだ。


斜めになってた下の歯も嫌だった。


今は八重歯も引っ込んでくれた。。


よし!未来を不安がってんなら


そっちに行っちゃえ!


それぐらい気合い入れました。


たかが抜歯、されど抜歯。


先生が紹介してくれた歯医者さんに行くと、


麻酔をしてから


「えっと、料金の説明しましたっけ?自由診療になるので、一本一万円で日本で税込2万2千円です。大丈夫ですか?」


もう麻酔してんのに


あっ、じゃあやっぱり辞めます


って訳に行かないじゃん。


グイグイ麻酔を入れられて


ミシミシ何度か動かすとスポンと簡単に取れた。


スポンってよりスッて感じです。


あっけなく,あっけなく取れたのです。


しっかりと私の顎にくっついて


毎日仕事をしてくれていると思ってたけど


なんたる脆弱さよ。


先生「抜いた歯、持ち帰りますか?」


ええい!んなもん!捨ててくれい!!


ここでも心の中で気合いを入れてる私。


私「いえ、いらないです。。」


帰り際に台の上に並んだ2本の歯を


チラ見したときには、


なんの感情も湧きませんでした。


ちっちゃい歯が並んでるなってだけでした。


こんなに私の身体は危ういのだ。


40数年固いものを噛み砕きすり潰していた歯が、


物腰柔らかな歯医者さんにいとも簡単に


抜かれてしまった。


歯は生えてこない。


でもだからって何?


このタイミングで抜歯になったのも、


ゆるゆるの凪の生活に


変化を付けてくれたのだと思う。


そうかぁ。今だったんだなぁ。。。


ハナシ女は思うのです。