ヨリソイです。

いつも応援ありがとうございます。

コロナの影響で、

あまり会えなくなっていますが、

先日、久々に私の母と話をした。

子どもたちの近況を話したのだけど、

その1つはお兄ちゃんの歯科矯正についてだった。

お兄ちゃんは、上の奥歯が左右一本ずつ

永久歯が埋まっていないらしく、

子どもの歯を一生使っていくしかないとのこと。

その子どもの歯も

虫歯になってしまっているため、

そう長くは持たないだろうとのこと。

このまま、子どもの歯を残して

抜けたときに対処してもいいし、

今、その子どもの歯を抜いてしまい、

抜けている歯をカバーできるように、

矯正で周りの歯を、

穴を埋めるように

少しずつずらすこともできると歯医者から説明を受けた。

悩んだあげく、

虫歯は親の責任でもあるし、

将来的に彼に負担がいくのなら、

今、処置や、高いお金を

親が払っておいたほうがいいのでは？

と矯正をする方向で話していると母に伝えた。

すると母が言った。

「ごめんねぇ。

ばあばが小さい頃に

甘い食べ物を沢山あげ過ぎたせいだわ。

ばあばのせいだわ。

かわいそうに。

ごめんねぇ。」と・・・。

確かに実家に行くと、

子どもに言われるがままに

お菓子をわんさか与えていた。

初めてのお菓子も、

実家でずいぶんと覚えてきた。

私も、家ではそんなに与えないし、

たまに行くぐらいならいいかと静観していた。

確かにお兄ちゃんは小さい頃から虫歯があった。

でも、お兄ちゃんの虫歯が、

私の母のせいだなんて、

1ｍｍも思ったことがなかったから、

彼女がそんなことを言うなんて、驚いた。

私自身も子どもの頃、

虫歯がとっても多い子どもだった。

昔の歯医者は、

とっても痛くて痛くて、

大っ嫌いだった。

大暴れして、

大泣きして、

無理やり体を抑えつけられ

無理やり口を開けられ、

治療されていた。

先生も母も大変だったと思う。

帰り道、

母は、私が我慢できなかったことを、

ひどく、ひどく、怒った。

そして、怒った母は

私を家には入れず、外に締め出す。

ごめんなさい、ごめんなさい、

泣いてしまってごめんなさい。

そう、私は叫んでた。

そんなことを、

子ども時代、何度も何度も繰り返してた。

母は、あの時のことを覚えているだろうか。

その母が言う「ごめんね」という言葉は、

かわいい孫が、

虫歯になるような食べ物を沢山与えてしまってごめんね。と純粋に思っているのか。

それとも、

あの頃の私とお兄ちゃんを、

重ねて見ていて

無意識のうちに、ごめんねと言っているのか。

あるいは、

彼女の心にも、実は深い深い傷があるのか。

「ばあばのせいでは無いよ。」

そう返して、

私はすぐに話題を変えた。

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ヨリソイ

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