yorimaruさんのブログ
赤ちゃんは、
体を綺麗にして
身体測定をして
私は、
主治医や助産師さん達と
あれこれ喋りながら
裂けてしまった部分を
ちょいっと縫って
あとは2時間程、
赤ちゃんと2人きりで
分娩室で体を休める

産まれたばかりなのに
胸に抱くと
おっぱいを吸おうと
顔を動かす我が子。
不思議だねぇ。
本能ってやつですかね。
あんなにクッタクタ
だったはずなのに…
爽快感で妙にハイで、
家族や友達に
報告

を打ったり
15時間ぶりの
食事をしたりして
個室に戻ると
父が待っていた。
安心して眠気が。。。
『また午後の面会時間に
みんなで来るから』
と帰宅する父を見送り、
またしばし休息。
……
14時過ぎ。
仕事終わりの旦那が
病室に駆け付ける

初対面の我が子を
嬉しそうに覗き込みながら
『よく頑張ったな』と
私の頭を撫でてくれた。
病院スタッフが
すごく良くしてくれたケド
それでも、
旦那のいない時間は
ものすごく不安だった。
初めての親子3人の時間。
安心の涙が
ぽろぽろ溢れた。
ここからが
本当のスタート。
…つづく。
AM7:00。
分娩室に移って、
助産師さんと共に
新たな闘いが始まる。
順調だったハズなのに
何でなかなか進まないのか。
全身汗だくだし超眠いし
正直体力は限界超え

『何で進まないの?』
『この子は元気なの?』
って不安にも襲われた。
AM7:30。
陣痛の合間に内診。
『…この子上向いてる

』
と助産師さん。
んっ?“上向いてる”?
…どうやら、
本来は頭を抱えた体勢で
産まれてくるところが、
我が子は
見上げる体勢になって
おでこを子宮口に
押し付けた状態でいたから
なかなか出れなくて、
猛烈な痛みだけが
続いていたらしい

分娩台にでっかいビーズクッションが急遽用意され、
それに覆いかぶさるような
体勢をとって、
我が子の頭の向きが直ることをひたすら願いながら
陣痛に耐える。。。
ふと時計を見ると
AM10:00。
分娩室に入って
3時間が経っていた。
『いたーい』
『たすけてー』
『あ゛ー』
もう何か言葉にもならない
叫び声が響き渡る。
もうやだ。
早く終わって。
正直、そんな想いも。。
だけど、
意識も朦朧とし始めた頃、
『前村さん!子宮口10cm開いてるよ!!』と
助産師さんの嬉しい言葉。
くじけそうだった心を
立て直してくれた。
最後の一踏ん張り。
『いきんでー。もっと!』
『頭出てきたよー!!』
『吸ってー…
はい、いきんで!』
『もう少し。頑張れ!』
ずっと支えてくれた
助産師さんの手を握り、
主治医と看護師さんに
励まされながら…
ザーッと温かい波が
抜けていく感覚と共に
『オギャー』と元気な声。
もう涙が溢れて溢れて
止まらなかった。
『よくがんばったねぇ』
『ありがとう』
『逢いたかったよー』
と我が子に何度も何度も
言っていた気がする。
つい数時間前までお腹をボコボコ蹴っていた我が子が
小さな手を広げて
自分の胸の上にいる。
ほんとちっちゃくて
でもすごい温かくて、
何とも言えない喜び。
良かった。
生まれてくれて
ありがとう。
…つづく。
PM11:00。
夜間の救急に来てる
具合悪そうな人達の間を、
旦那に支えられながら
突き進んで産科病棟到着

内診&NSTの後、個室へ。
わぁ~っと波が来る度に
どうにも痛くて痛くて、
馬みたいな椅子に
もたれ掛かって座ったり
旦那の服を
力いっぱい引っ張ったり
陣痛の痛みをどう逃せば
落ち着いて呼吸出来るか、
とにかく試行錯誤

…気付くと
日付が変わってた。
☆2010.12.25☆
格闘の最中、時折、
背中をさする手が止まる。
振り向くと、
コクコク頭を揺らして
寝かけている旦那の姿。
そりゃそうだ。
人一倍寝ないとダメな人が
仕事終わりでへとへとな中
懸命に支えてくれてる

私が大丈夫な時間は
出来るだけ寝せてあげたい。
…って気持ちはものすごく
あったんだケド…
残念ながら私自身に
そんな余裕がなく(笑)、
ほぼ完徹で一緒に
頑張ってくれた。
AM1:30。
急な吐き気と共に
大量リバース

お産の経過の中で
そうゆう人もいるらしい。
すんごい出た。。。
超体力消耗して
一気に睡魔に襲われ、
合間合間に1分2分
寝てたかもしれない。
子宮口は少しずつ
順調に開いてきていて、
『5時か6時トカには
産まれるかもねぇ』
という助産師さんの言葉
を励みにしてたんだケド…
予想外に進まない…

そうこうしてるうちに
旦那は仕事の時間。。。
AM7:00。
うちの父親と
バトンタッチして
旦那はやむなく仕事へ

と同時に、
助産師さんに連れられて
私は1人、分娩室へ。
…つづく。

